森をつくって木を隠す?< 大学新設とは、学生を育てる場を増やすこと、作る側の視点からだけでなく、教わる側の視点も欠かせない!>
2017年 07月 11日
7月10日付等居新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、看護師・宮古あずさ氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「政府が長年新設を認めなかった獣医学部の新設を認めるという。
総理に友人が経営する加計学園を優遇した事実を薄める策略との専らにうわさ。そう思うほかない、唐突な発言である。
獣医師会は、教員不足の現状より、大学の増加は質の低下につながると懸念し、強く反対している。政府はこの懸念を、既得権益批判でかわそうとするが、これは問題のすり替えではないか。」と切り出した。
続けて筆者は、「この問題は、私たち看護師にとっても、他人ごとではない。
看護系大学は、この30年で11校から250校にまで増えた。
戦後、医師、薬剤師などの教育が大学に一本化される中、看護基礎教育の中心は専門学校であり続けた。
看護基礎教育の大学化は、多くの看護師の希望であり、これに看護への社会の期待が相まって、大学急増につながった。
今では看護を学ぶ学生の約半分が大学生。成果の一方で、急激な大学の増加は教員不足を慢性化させ、大学によっては教育の質を維持するのに四苦八苦している。
教員の取り合いも露骨。
途中で投げ出され多学生は傷つき、学習に支障が出る場合さえある。」と指摘した。
最後に筆者は、「大学新設とは、学生を育てる場を増やすこと。作る側の視点からだけでなく、教わる側の視点も欠かせない。
まるで、無理やり森をつくって木を隠すような、政府の小細工。教育をなめているとしか思えない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「看護系大学は、この30年で11校から250校にまでに増えた」とのこと、
「今では看護を学ぶ学生の約半分が大学生」とのこと、
「急激な大学の増加は教員不足を慢性化させ、大学によっては教育の質を維持するのに四苦八苦している」とのこと、
「教員の取り合いも露骨。途中で投げ出される学生は傷つき、学習に支障が出る場合さえある」とのこと、等々を知ることができた。
大学が増えることは、受験の大変さを青年の頃経験した者にとっては、手放しで喜んできたが、課題が山積していることが分かった。
ただ、森友学園・加計学園の問題は、総理夫妻のお友達が、特別に優遇された、その事実を優遇した政治家も官僚も認めないで居直っているところに、普通の国民として理解できない、感情として許せない、だけの気がしているが?
総理も大臣も官僚も、その経済的地位はみな税金で賄われている。その人たちが寄ってたかって、総理のお友達を、税金を使って優遇していいと思う人は、皆無と思うが!