子どもに聞こう < 特にスマホゲームに夢中になっている子供に!「頼りなさそうな子供」を選び、一瞬でも人対人の領域に連れ出してくれた女性に感謝!!??>
2017年 04月 30日
4月29日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、アナウンサー・師岡カリーマ氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「ラッシュアワーを過ぎた電車のホームは、それでもまだ帰宅客で混雑している。
その中に、二人の少年がいた。一緒にスマホのゲームに没頭している。小学6年か中学1年ぐらいだろうか。そこにアジア系の女性が近づいて、自分のスマホ画面を指し、「この駅に行くには、このホームでいいか」と手ぶりで尋ねた。
なぜよりによって、一見頼りなさそうな子供に聞いたのだう。少年たちは「はい」とうなづき、彼女はサンキューといってその場を離れた。」と切り出した。
続けて筆者は、「がすぐに二人は、次の急行が例の駅に止まらないことに気付く。
「ヤバいじゃん!」あわてて彼女を追いかけるが、さて追いついても言葉が通じない。
身振り手振りで懸命に伝えようとするが姿が愛おしく、つい私は通訳を申し出てしまった。
自分でやり遂げるのを見届けてあげるべきだったと今は思う。
結局は彼女もあまり英語ができず、乗るべき電車の色だけを教えて私は立ち去った。少年たちはぴょこんとお辞儀して私のおせっかいに礼を言い、ゲームを再開した。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「仮想空間の外には無関心に見えた少年たちは、助けを求められると予想外の騎士道精神を発揮し、またバーチャル世界へと帰っていった。
「頼りなさそうな子供」を選び、一瞬でも人対人の領域に連れ出してくれた女性に感謝。
私もこれからは、子どもに聞こう。」として締めくくった。
読んで、情景が目に浮かぶようだった。
英語も不自由なアジア系の女性が、スマホゲームに夢中になっている少年二人に、電車の行く先をたずねる。
少年たちは教えた後で、間違いに気付く。
少年たちが間違いに気づき、ゲームを中断して彼女を追っかけ、追いついても言葉が通じない、身振り手振りで懸命に伝えようとするが通じない。
それを見た筆者は、通訳を申し出る。そして、自力でやり遂げるのをも届けてあげるべきだったと、今は反省している。
実に微笑ましい、光景だ。