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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「森友」透ける愛国教育の本性 <戦時重なるご都合主義→籠池氏批判高まり、支持者一変「保身」に!?→気に入らないなら鉄拳制裁、敗戦一転「人権時代」!?> 

4月6日付東京新聞朝刊26面と27面にわたり、こちら特報部という記事がある。 筆者は、池田悌一氏と白名正和氏だ。 今日はこの記事を学習することにした。 
 まず見出しが躍った。 
 「森友」透ける愛国教育の本性! 
  戦時重なるご都合主義!
  過去池氏批判高まり、支持者ら一変保身に!
  気に入らないなら鉄拳制裁、 敗戦一転「人権の時代」!
  銃剣道→天下り、自衛官確保の思惑も! 
  教育勅語暗唱「教育基本法改正を体現」? 
  上の言うことに従え」従順な国民育成狙い?
  見出しを見ただけで、いま日本でひどいことがおこっていることがわかる。
  まず記事は、「「森友」問題の陰で、教育勅語の容認など復古主義的な「愛国教育」政策が相次いで決まっている。 こうした教育を推進する政府与党は「首相への侮辱」を証人喚問の理由にするなど、森友問題の審議では筋の通らない動きを繰り返す。 だが、この二つは背中合わせだ。 教育勅語に代表される教育の本質は自分の頭で考えない人間の育成。そうした国民を望む人々が、森友学園問題の主役だとも言える。(池田悌一、白名正和)。
  これから何を始めるつもりかといぶかるほど、復古的な「愛国教育」政策が相次いで登場している。
  来年度から教科化される小学校の道徳の教科書検定で、「国や郷土を愛する態度」を学ぶ題材として東京書籍の教科書に登場したのは「和菓子屋」だった。 もともとは「パン屋」だったが、文部科学省が「学習指導要領に照らし扱いが不適切」と意見を付けたため、変更された。 学研未来の教科書も「アスレチック」を「和楽器」に変更。 一部では「外来語を「敵性語」とみなした「戦中並み」と疑問視された。
  文科省が2月に公表した幼稚園教育見直し案では、従来の「国旗」だけではなく「国歌」にも親しむことが盛り込まれた。 
 厚生労働省が同じ日に示した保育所の保育指針改定案も、3歳以上の幼児が国旗と国歌に「親しむ」ことを明記し、その後、正式決定された。 
 中学校の体育では新学習指導要領で、武道の選択肢に銃剣道を加えて。銃剣道は旧日本軍の訓練に用いられ、新潟県の米山隆一知事がツイッターで「時代錯誤で恐怖を覚える」とつぶやくなど批判が広がる。 銃剣道の競技人口の9割は自衛官が占める。 自衛隊に詳しいジャーナリストの布施祐仁氏は「政治的な力が働いたのは明らかで、自衛官の天下り先の確保が念頭にあるはずだ。その背景には自衛官OB を教育現場に送り込むことで、将来の隊員確保につなげたい思惑があるはず」と指摘する。 
 何より、この流れの頂点にあるのは教育勅語を学校教材として使うことは「否定されない」とした先月末の閣議決定だった。 「憲法や教育基本法に反しない形で」と言う注釈付きとはいえ、戦前戦中の軍国主義教育に結びついた教育勅語は、敗戦間もない国会で「基本的人権を損なう」などとして、排除・失効された経緯がある。 閣議決定だけで、それを覆す政治手法自体が問題だ。 この教育勅語で昨今、注目を集めたのが森友学園の塚本幼稚園だった。 同幼稚園は教育勅語の暗唱させるなどしていた。 なぜ、同幼稚園は教育勅語の暗唱と言った異様な教育に走ったのか。 同学園の籠池泰典前理事長の後任者で、長女の町浪氏は先月30日,園のホームページにこう記した。 「これらはすべて、教育基本法が2006年に改正された際に設定された「我が国と郷土を愛する態度を養う」との教育目標を、幼稚園教育の現場で生かそうとした前理事長なりの努力と工夫の結果・・」
  森友学園の小学校の名誉校長だった安倍首相の妻昭恵氏は、教育勅語教育を絶賛。 首相自身も前理事長について、当初「私の考え方に非常に共鳴している」と高く評価した。 ちなみに、教育基本法改正は第一次安倍政権の産物だ。 同法改正の狙いと、教育勅語の暗唱がダブって見える。」と教えてくれる。
  続けて記事は、「ところが、この森友学園が政権最大の政治スキャンダルの舞台となった。 「美しい国」を掲げ、愛国教育を進める政権与党の人びとはどう振る舞ったのか。 安倍首相は問題が国会で取り上げられ始めた2月17日時点は、籠池泰典理事長を持ち上げたが、批判が高まるにつれ「(籠池氏は)非常にしつこい」(同24日の衆院予算委)などと態度を変えた。 この「手のひら返し」に憤った籠池氏が「首相からの100万円の寄付」という爆弾発言をするに至り、それまで参考人招致すら拒んでいた自民党は一転、「首相への侮辱」を理由に同氏の証人喚問を容認した。 およそ国政調査権の趣旨から外れた理由だ。 喚問でも同党の質問者は籠池氏を再三、偽証罪で「恫喝」。 同党は「偽証の疑いが濃厚」との検証結果をまとめた。 しかし、「偽証=ウソ」を問題視するなら、稲田朋美防衛相はどうなるのか。 稲田氏も教育勅語教育の支持者だ。 かって、文科省が幼稚園での教育勅語暗唱を「適当でない」とコメントした際に「どこがいけないのか」と同省に問い合わせていたほどだ。 だがスキャンダルが表面化するや保身に走る。 籠池氏との関係について「(弁護士として)法律的な相談を受けたこともない」と話していたが、その後、04年に籠池氏の代理人として出廷していた記録が見つかった。 稲田氏は答弁を撤回したものの「虚偽ではない」と言い張っている。 昭恵氏の「口利き」疑惑が持ち上がり、蓮池氏が首相夫人付きの政府職員、谷査恵子氏からのファックスを暴露するや、首相は「谷さんとして、やるべきことと判断した上で行われた」と職員個人の責任に帰し、昭恵氏の関与を否定した。 元官僚からは「職員個人の判断ではありえない。まるで人身御供」と言う疑問の声が噴出している。」と指摘した。
 最後に記事は、「思想は口先ではなく、行動に表れる。 愛国教育の推進者たちの森友学園での所作から何が透けて見えるか。 「愛国、道徳の裏にはご都合主義が潜む。戦中もそうだった。美辞麗句の裏には大言壮語が氾濫する」 
 敗戦当時、12歳だった筑波大の小林弥六名誉教授(経済学)はそう語る。 小林氏は戦時中、教育勅語を暗唱させられた。「反復暗唱させられて叩き込まれ、脳の深い部分に教育勅語を注入された。お国のために戦い死ぬのが当たり前だと信じ込んでいた」
  暗唱できない生徒には、容赦なく鉄拳制裁がくだされたという。 「教育勅語を覚えられるか否かに限らず、軍人上がりの先生は気に入らないことがあると、生徒を殴って歩いていた」
  市井でも、愛国教育賛美の在郷軍人会などは気に入らない人間を「非国民」と決めつけ、暴力をふるったり村八分にしたりした。 だが、敗戦で一変。 「愛国教育を主導していた先生は、急に「これからは人権の時代」と変わった。 軍人らも多くは沈黙しながら「鬼畜米英」から「アメリカさんと仲良く」だ。 まさにご都合主義。籠池さんの周囲とまるで同じだ」   
 小林氏は教育勅語を「臣民(国民)は上の言うことに従えばよいという封建的な思想」と断言する。 森友問題で筋の通らない動きを続けている一群が、愛国教育政策を推奨するのも「自分の頭で考えない、権力の命令に逆らわない」従順な国民の育成が狙いだとすれば、何ら矛盾はない。 小林氏はこう嘆息した。 「教育勅語の容認を閣議決定し、小中学校で道徳を教科化するのは、日本中を塚本幼稚園のようにしたいのだろう。 戦後を生きてきて、こんな政権が現れるとは夢にも思わなかった」」として締めくくった。
  読んで勉強になった。 「来年度から教科化される小学校の道徳の教科書の検定で「国や郷土を愛する態度」を学ぶ題材として東京書籍の教科書に登場したのは「和菓子屋」だった。もともとは「パン屋」だった」とのこと、 
 「文科省が2月に公表した幼稚園教育要領見直し案では、従来の「国旗」だけではなく「国歌」にも親しむことが盛り込まれた」とのこと、 
 「厚生労働省が同じ日に示した保育所の保育指針改定案も、3歳以上の幼児が国旗と国歌に「親しむ」ことを明記し、その後、正式決定された」とのこと、
 「中学校の体育では新学習指導要領で、武道の選択肢に銃剣道を加えた」とのこと、
 「新潟県の米山隆一知事がツイッターで「時代錯誤で恐怖を覚える」とつぶやくなど批判が広がる」とのこと、 
 「銃剣道の競技人口の9割は自衛官が占める」とのこと、
 「同学園の籠池泰典前理事長の後任者で、長女の町浪氏は先月30日、園のホームページにこう記した。 「これらはすべて、教育基本法が2006年に改正された際に設定された「我が国と郷土を愛する態度を養う」との教育目標を、幼児教育の現場で生かそうとした前理事長なりの努力と工夫の結果・・」」とのこと、
 「教育基本法改正は第一次安倍政権の産物だ」とのこと、等々を教えてもらった。
 すべての道が、安倍内閣に通じていることが、改めて分かった。 
  また記事は「思想が口先ではなく、行動にあらわれる。愛国教育の推進者たちの森友問題での所作から何が透けてみえるか」と問い。 「愛国、道徳の裏にはご都合主義が潜む。戦中もそうだった。美辞麗句の裏には大言壮語が氾濫する」と筑波大の小林弥六名誉教授(経済学)はそう語る」とのこと、 「小林氏は教育勅語を「臣民(国民)は上の言うことに従えばよいという封建的思想」と断言する」とのこと、 「小林氏はこう嘆息した。「教育勅語の容認を閣議決定し、小中学校で道徳を教科化するのは、日本中を塚本幼稚園のようにしたいからだろう。戦後に生きてきて、こんな政権が現れるとは夢にも思わなかった」とのこと、等々を知ることができた。
 小林教授の「戦後生きてきて、こんな政権が現れるとは夢にも思わなかった」との嘆息は、同感だ。 そのうえで、現憲法の下で、こんな政権が恥ずかしげもなく威張り散らしていて、それを総辞職に追い込めない、野党やマスメデイアに非力にがっかりしている。たが、それもこれも国民の総体が決めることかもしれないが????   
by sasakitosio | 2017-04-08 14:35 | 東京新聞を読んで