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by sasakitosio

市場原理主義に抗して < K・ポラニーに関心が集まっている!19世紀英国社会を舞台にした劇的な市場化と対抗する社会防御の「二重の運動」という基本視角に!!!!>

 323日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」と言う欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「K・ポラニーに関心が高まっている。

 昨年に出た本格的な伝記(G・デール著「カール・ポラニー」未訳)は、東欧のユダヤ系知識人の分厚い人脈や波乱に満ちた思想的・政治的遍歴を活写する。」と切り出した。

続けて筆者は、「1930年代に亡命先の英国で労働者教育に当たるが、この経験が主著「大転換」に結びつく。

 その刊行から70年以上もたち、個々の診断や処方箋には異論が出て当然だが、19世紀英国社会を舞台にした劇的な市場化と対抗する社会防御の「二重の運動」という基本的な視角は、現代にも強烈な光を当てる。

 1970年代以降、規制緩和・小さな政府などを掲げる新自由主義は世界を席巻してきたが、」その帰結は、企業主導のグローバル化・格差拡大・金融危機の頻発・福祉切り下げ(特に米国)だ。

 社会防御はねじれた形を取ることもある。

 宗教と市場の二つの原理主義を奉じる茶会党などの社会運動は、雇用を不安定化し伝統的な家族や地域を切り崩す現実の市場化への対抗運動とみることができる。(F・ブロック氏らの「市場原理主義の力」未訳)。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「トランプ政権による労働・教育・環境・金融などの規制撤廃を見ると、極右政権と大企業が結ぶついて市場化の負の効果を暴力的に調整した1930年代のファシズムと同じ力学が働いていることがわかる。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「1970年代以降、規制緩和・民営化・小さな政府などを掲げる新自由主義は世界を席巻してきた」とのこと。

 「その帰結は、企業主導のグローバル化・格差拡大・金融危機の頻発・福祉切り下げ(特に米国)だ」とのこと。

 「宗教と市場の二つの原理主義を奉じる茶会党などの社会運動は、雇用を不安定化し伝統的な家族や地域を切り崩す現実の市場化への抵抗運動とみることができる」とのこと。

 等々を知ることができた。

 筆者は、「トランプ政権による労働・教育・環境・金融などの規制撤廃をみると、極右政権と大企業が結びついて市場化の負の効果を暴力的に調整した1930年代のファシズムと同じ力学が働いていることがわかる」と、指摘した。これは、恐ろしいことだ、と思った。

 


by sasakitosio | 2017-03-24 06:54 | 東京新聞を読んで | Trackback