トランプ氏けん制 最後まで<北極圏の石油・天然ガス掘削禁止!イスラエル非難決議に棄権!凄いね!>
2017年 01月 09日
筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「立つ鳥あとを濁さず」という格言は英語にもある。しかし、あと12日でホワイトハウスをさるオバマ大統領は、飛び立つ水面を搔き回して混濁させているように見える」と切り出した。
つづけて筆者は、「まず、先月20日北極圏の米海域の太平洋と太平洋の一部について石油・天然ガスの掘削を禁止した。
半世紀以前の法律を適用したもので、トランプ次期大統領がエネルギー資源開発の必要性を説いているのを阻止する意図が見え見えだとされた。
さらにオバマ大統領は28日、ユタ州からネバタ州にかけての165万エーカーという広大な土地を国指定遺跡に指定し、地域の開発が大幅に制限されることになった。
これも1世紀前の法律を適用してのことで、トランプ次期大統領の環境問題に対する懐疑的な考えをけん制するものと受け止められている。」と指摘した。
さらに筆者は、「そして外交である。22日国連安保理で行われたイスラエル非難の決議に米国は拒否権を行使せずに棄権をして、イスラエルのパレスチナ占領地での入植建設の中止を求める決議が採択された。
米国は、イスラエルに不利な決議には拒否権を行使するのが恒例になっていた。オバマ政権は初めてこの伝統を破ったことになるが、イスラエルのネタニアフ首相は、オバマ政権は陰でこの決議を準備して採決されるように工作していた証拠があると非難した。
これも、トランプ次期大統領がネタニヤフ政権に肩入れし、国際的に首都と認められていないエルサレムに米国の大使館を移設することなどを明言してことへの対抗策と見られている。
さらに、大統領選の最中にクリントン陣営の電子メールがハッキングされ選挙に影響を及ぼしたのはロシアの国家的陰謀だったとして、29日オバマ大統領はロシアの外交官35人に国外退去を命じた。
ロシアのプーチン大統領に好意的な態度を見せるトランプ次期大統領の動きを「妨害する以外の何ものでもない」(コーウェー顧問)とされたが、プーチン大統領が報復を留保してオバマ大統領も肩透かしに遭った形だ。
確かに米大統領はその任期中は最後までその信念に沿って政権を運営できるわけだが、これほどまでに露骨に次期大統領の方針にたてついた例はかってないとも言われる。」と指摘した。
最後に筆者は、「オバマ大統領は最後のひと月間に、その任期8年でも出来なかったような大胆な政策を次々と打ち出したわけだが、最終的にホワイトハウスから飛び立つまでまだ日を残している。
英語で「死に体」を意味する「レームダック(足の不自由なアヒル)」は、これからも水かきでワシントンの水を搔き回し、新たな濁りを残すのではないかと次期大統領周辺は神経をとがらせている。」として締めくくった。
読んで驚いた。そして、オバマ大統領及びそのスタッフのやる気に感心した。
「立つ鳥あとを濁さず」という言葉を聞いていつも思ていたことがある。それは、手賀沼の緑道や田んぼの水路沿いの草原を散歩していて、アオサギ、シラサギ、コサギ、鴨、コガモ、カワウ、皆近付くと水路を飛び立つ、飛び立つときに足を踏ん張り、川底を思い切りける、だから「立つ鳥あとを濁さず」は現実ではなく、単なる心がけを言っているだけだ、と思ってきた。
「先月20日北極圏の米海域の大半と大西洋の一部について石油・天然ガスの掘削を禁止した」とのこと、
「オバマ大統領は28日、ユタ州からネバタ州にかけての165万エーカーという広大な土地を国定史跡に指定し、地域の開発が大幅に制限されることになった」とのこと、
「23日国連安保理で行われたイスラエル非難決議に米国は拒否権を行使せず棄権して、イスラエルのパレスチナ占領地での入植地建設の中止を求める決議が採択された」とのこと、
「大統領選の最中にクリントン陣営の電子メールがハッキングされ選挙に影響を及ぼしたのはロシアの国家的陰謀だったとして、29日オバマ大統領はロシア外交官35人に国外退去を命じた」とのこと、等等を筆者の指摘で、知ることができた。
オバマ大統領及びそのスタッフが、思い切り搔き回している姿をこの筆者の指摘で知り、アメリカの民主主義、アメリカ人の気質を改めて、教えてもらった気がした。
さて、トランプ氏は前政権が濁した後をどのように清めるのだろうか?
1月20日以後の、お後が楽しみだ。