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by sasakitosio

がんを育てた男 <臓器を丸ごと切除する外科手術第一主義に抵抗!実践できて、偉いねえ!!>

 9月13日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「がんで死んだ友人。ガンになったけど生きている友人。日本人の二人に一人が患い、三人にひとりがが死ぬ、という。ガンは見慣れた風景となった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「知人の映画評論家・木下昌明さん(78)は4年前、肛門にがんが発見され、手術しなければ余命半年から2年と宣告された。
 前立腺もぼうこうもそっくり削り取る、骨盤内臓の全摘手術が医師の提案だった。
 長身飄々、自転車で都内を駆けまわっていた木下さんも、さすがに動揺する。手術に10時間を費やすという。
 彼は小型のビデをカメラで、医師との対話を録画していた。それとCT(コンピュウター断層撮影)、MRI(時期共鳴画像装置)、PET(陽電子放射断層撮影)などの検査画像を編集して映画を作った。
 転んでもタダでは起きない。ドキュメンタリー精神だ。
 タイトルは「がんを育てた男」。
 セカンドオピニオンとして、「患者よ、癌と闘うな」で知られる近藤誠意思を訪ねると「育てて見てはどうか」といわれ驚く。しかし、受け入れた。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「この映画の主張は「患者が選択する」だ。選択の連続が実存だ。
 木下さんはQOL(生活の質)を優先して、臓器を丸ごと切除する外科手術第一主義に抵抗。「放射線治療+抗がん剤」で、癌を消すことに成功した。
 「死を意識すると緊張が走るね。生きる時間を意識できる」という。同感だ。」と締めくくった。
 読んでためになった。
 映画評論家・木下昌明さん(78)が、「がんを育てた男」という、自分が主人公の映画を作ったとのこと。
 「転んでもただでは起きないというドキュメンタリー精神」に感心した。
 余命半年から2年と宣告され、「死を意識すると緊張が走るね。生きる時間を意識できるね」との言葉は、一種の悟りだと思った。 
by sasakitosio | 2016-09-14 06:38 | 東京新聞を読んで | Trackback