無言にさせる力 < それは若者の死の力! 非戦、反戦の礎に!!>
2016年 08月 11日
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「信州上田はいま大河ドラマ「真田丸」観光でにぎわっている。上田城址の人並みにびっくり。
その上田から上田電鉄別所線とバスを乗り継いだ塩田平の美しい木立の中に、知る人ぞ知る美術館がある。
戦没画学生の絵を集めた無言館だ。」と切り出した。
つづけて筆者は、「なぜ無言館なのか。館長の窪島誠一郎さんが著書でいうには「並んでいる絵が、何も語らずに黙っているからなんです」。
そして、「その絵を見る私たちのほうもおしゃべりせずに黙っているからです」(「無言館」にいらっしゃい)ちくまプリマ―新書」。
いざ絵を前にしてみると、ほんとにみんなが無言になった。
家族の肖像や風景や静物や、戦争の影も形もない題材を描いた絵画一枚一枚の横にはこんな説明がつく。
「佐藤孝 大正12年10月に静岡県賀茂郡河津町生まれ、昭和18年4月東京美術学校に入学、同年12月1日学徒出陣で出征、20年7月フィリピン ・ルソン島で21歳で戦死」
そこには戦没者でも英霊でもない個人の死が刻印されているのである。
こんなに才能のある若者たちの将来を戦争は奪ったのか・・・思うと、湧いてくるのは悲しみではなく静かな怒りだ。
そして思う。
画学生は絵を残したが、音楽も文学もスポーツも技術も、あらゆる分野にこういう若者たちがいたはずだと
悲惨な戦争の図よりなぜかズシンと来た。」と締めくくった。
読んで勉強になった。
「上田から上田電鉄別所線とバスを乗り継いだ塩田平の美しい木立に中に、知る人ぞ知る美術館がある。戦没画学生の絵を集めた無言館」があること、
館長の窪島誠一郎さんの著書「「無言館」にいらっしゃい(ちくまプリマ―新書)」があること、等を初めて知った。
絵を前にしてた筆者は「そこには戦没者でも英霊でもない個人の死が刻印されているのである。こんなに才能のある若者たちの将来を戦争は奪ったのか・・と思うと、わいてくるのは悲しみではなく静かな怒りだ。」の思いは、深く共鳴した。
戦争を指導した人たちは、命を懸けて「戦争を阻止」すべきであった。戦争指導者と一緒になってそれを煽ったマスメデアも、戦争指導者に付和雷同した国民も、被った被害を自らの責任として受け止めてほしいと持った。
戦争は人間がするもの、阻止できないはずがない、と思っている。