偏った思想解明を <思想の自由を前提に!偏った思想の誕生、成長、行動のメカニズムを!?>
2016年 07月 31日
筆者は、佐藤優氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「26日未明、相模原市の障害者施設に刃物を持った男が押し入り、障害者らを刺した。
その結果、19人が死亡し、26人が負傷した。日本犯罪史に残る凶悪事件であることは間違いない。
報道から断片的に伝えられる被疑者に関する情報からだと、事件を予告する手紙を衆議院議長公邸に持参する。
犯行時には結束バンドを用いて施設関係者を拘束するなど計画性がある。
今後、捜査が進められ刑事事件として立件されることは確実と思う。
筆者も刑事裁判の経験はあるが、検察側は犯罪の立証に力点を置き、弁護側は被告人に有利な事情を探し出すので、公判の過程で「いったい何があったのか」と言う真実はなかなか見えてこない。」と指摘した。
つづけて筆者は、「相模原市の殺傷事件については、精神科医、哲学者、犯罪学者、心理学者、また障害者施設の運営に詳しい専門家などが独立の調査チームを作って学際的観点から、なぜこのような事件が発生したのかについて、徹底的な調査を行い、分析する必要がある。
このチームに哲学者を入れる必要があるのは、この被疑者が障害者に対して偏った思想を持っているので、それがどこから生じたか、背景事情を解き明かす必要があるからだ。
事件の再発を防止するためには、我々がもつ知の総力を動員する必要がある。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
特に、筆者の「調査チームに哲学者を入れる必要があるのは、この被疑者が被害者に対して偏った思想を持っているので、そこがどこから生じたのか、拝啓事情を明かす必要があるからだ」指摘は、その通りだと思った。
他人を自分と同じ人間だと思ったら、絶対できない「人殺し」が、戦争では簡単にできている。ホロコーストも同じだ。昨年末、ベルリンでホロコーストの「跡」をいくつも見た。そして、人間て何だろう?と思った。
知っている動物で、共食い、殺し合いをするのは、ザリガニと人間だけだ。
哲学者とともに、遺伝子工学の専門家に遺伝子レベルでも解明してほしいと、思った。