深層国家 <なら、見えているのは表層国家?表層国民?国家の深層は掘り起こしたいね!>
2016年 07月 30日
まず筆者は、「現代トルコでは軍部の政治介入・拷問・暗殺・少数民族抑圧などがまれではない。1980年のクーデターでは左翼の大弾圧が行われた。
その暗黒政治史を貫くのは深層国家だ。表向きの政治制度の裏で、カネとコネで結びついた利権集団が国を支配する。
国民への説明責任も免れる。
かっての日本の大蔵省(現財務省)の権力や児玉誉士夫らの右翼のフィクサー機能、現代の原子力ムラの拡大強化版と理解しよう。トルコの場合には軍部・司法・極右勢力・財界などの世俗派内部の運動体だ。」と指摘した
つづけて筆者は、「エルドアン氏は穏健なイスラム教政党を率いて深層国家打倒と欧州連合(EU)参加を目標に出発し、好調な経済もあって民衆の支持を得たが、同氏が大統領となって文民独裁を強めるにつれて自分の姿にあわせて深層国家を再編しつつある。
先日のクーデター未遂は反対派一掃のための天恵だったはずだ。
だが、シリア内戦・難民・テロ・クルド民族との対立などの難題を抱える。」と指摘した。
最後に筆者は、「米国では軍産複合体がウォール街やIT企業、大富豪や官僚・法曹界と連携して裏口から影響力を強め、成長の成果を独占してきた(M・ロフグレン「深層国家」未訳)。
トランプ現象やサンダース支持の拡大はこれに気付いた白人中間層や若者の反逆だが、大統領選後、深層国家が復活することは目に見えている。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「深層国家」と言う言葉を初めて知った。
それは、現代の原子力ムラの拡大強化版、らしい。
「米国では産軍複合体がウォール街やIT産業、大富豪や官僚・法曹界と連携して裏口から影響力を強め、成長の成果を独占してきた(M・ロフグレン「深層国家」未訳)」とのことも知ることができた。
民主主義から、ナチズムが生まれたように、深層国家も生まれるものらしい。
それは、民主主義に巣くう「寄生動植物」・「がん細胞」のようだ。
原爆と言う[もの]さえ放棄できない「人類」に、民主主義を食いつぶす「内なる寄生動植物」を駆逐できるのだろうか?