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by sasakitosio

ナパーム <惨状にマッカーサー元帥も嘔吐!?なのに戦争は続く、何故だろう??>

 7月21日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日は、この筆者に、学ぶことにした。
 まず筆者は、「「アップルパイのように米国的」という表現があるが、ガソリンや増粘剤からなるナパーム(焼夷弾)も破壊と殺りくと生産の効率性という点で米国的な発明だ。
 ハーバード大学の天才化学者が軍部の要請で開発し、ダウ・ケミカル社などが大量生産を引き受けた産軍学協同の成果だ。開発費は原爆の5千分の1.
 この兵器で無差別に市民を殺した日本への戦略爆撃は、指揮に当たったルメイ少将や副官マクナマラ(ベトナム戦争時の国防長官)が自ら認めたように戦争犯罪だ。
 人体は燃焼し溶解し炭化する。
 米国は太平洋圏、朝鮮半島、ベトナム、イラクを舞台とする4つの戦争を通じてこれを使ってきた。朝鮮半島では地上の惨状を見てマッカーサー元帥は嘔吐したと伝えられる。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「邦訳近刊のR・ニーア著「ナパーム空爆史」はナパームを主人公と見立て、その誕生から戦場や米国外への急速な普及を経て、反戦運動の標的となって凋落するまでを描いた力作だ。
 ナパームはハリウッド映画の中で米国の倒錯と残酷さを表す象徴となる。」と指摘した。
 最後に筆者は、「殺された者の苦痛と無念は我々の想像力を超える。
 東京大空襲の証言などから推し量るしかない。
 ナパームから現在のドローン攻撃まで、無数の体験を貫く歴史の経糸は殺す側と殺される側の両面から再構成されなければならない。」としてしめくくった。
 読んで勉強になった。
 「焼夷弾の開発費は、原爆の5千分の1」とのこと、
 「ルメイ少将や副官マクナマラ(ベトナム戦争時の国防長官)が自ら認めた、戦争犯罪だ」とのこと、
 「朝鮮戦争では戦地の惨状を見てマッカーサー元帥は嘔吐したと伝えられる」とのこと、
 「邦訳近刊のR・ニーア著「ナパーム空爆史」はナパームを主人公と見立て、その誕生から戦場や米国外への急速な普及を経て、反戦運動の標的となって凋落するまでを描いた力作だ」とのこと、等等を知ることができた。
 悲惨や残虐や理不尽や不条理の積み重ねが、無くなる日が来るのが先か、人類の滅亡の日が先か?
by sasakitosio | 2016-07-24 15:26 | 東京新聞を読んで | Trackback