米ロボット爆殺<警察官の命を守るため?裁判なしで死刑執行?命の価値に差?そりゃだめだよ!!>
2016年 07月 23日
今日はこ社説を学習することにした。
まず社説は、「米ダラス市警がロボットを無線操縦して狙撃犯を爆殺した。
米軍は無人攻撃機を多用する。今は人間が操縦しているが、次世代ロボットは自ら判断して人を殺す。歯止めをかけるのは今しかない。
米テキサス州で今月7日に起きた狙撃事件で、ダグラス市警は爆発物処理用ロボットにプラスチック爆弾を運ばせ、容疑者を殺害した。
鉄腕アトムに親しんできた日本人には驚くような話だった。
ロボットを使う目的の一つは、危険な場所で人間の代りに作業させることである。
米軍は米兵の命を守るため、爆発物を遠隔操作で処理できるロボットを開発した。
同種のロボットが警察でも使われている。
ダラス市警は「警察官の命を守るため」に使用したという。容疑者は法的な手続きを取られることもなく、死刑を執行された。」と切り出した。
つづけて社説は、「軍事用のロボットは陸上だけではない。米軍は無人機で偵察し、ミサイルで”テロリスト“を殺害している。飛行機に乗らないパイロットが、安全な米国本土でデスプレーを見ながら操縦し、ミサイル発射ボタンを押したら子供が標的の人物に駆け寄ってきたという話もある。
こうした軍事用ロボットの操縦は近い将来、人口知能(AI)に代わると考えられている。AIの方が人間よりも判断が早くて正確だ。
しかも、複数のロボットを同時に操作できる。
それはまた、法的な手続くなしでAIが死刑を執行することを意味する。
りすくもある。Aは大量のデータを自ら学習する。米マイクロソフト社が人と会話を楽しむAIとして開発した「テイ」はネットユーザーの書き込みで学び、ツイッターでヒトラーを肯定し始めた。AIが正しい知識を身に着けるとは限らない。
リスクはまだある。乗っ取られることだ。
イランは2011年に当時の米最新鋭無人偵察機「RQ170」を捕獲した。イランの基地を米軍基地と誤認させたとイランは発表した。」と教えてくれる。
最後に社説は、「「殺人ロボット」をめぐっては、国連の特定通常兵器使用禁止制限条約・自律型致死兵器システムに関する第三回非公式専門家会議が4月、ジュネーブで開かれ、議論している。今は米軍が目立つが、独裁政権やテロ組織が手に入れ、利用する可能性もある。
産業用ロボット大国の日本は、アトムが象徴する理想を説き、早期の規制導入を訴える必要がある。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「ダラス市警は「警察官の命を守るため」に使用したという。容疑者は法的な手続きを取られることなく、死刑を執行された」とのこと、
「こうした軍事用ロボットの操縦は近い将来、人口知能(AI)に代わると考えられている」とのこと、
「殺人ロボットをめぐっては、国連の特定通常兵器使用禁止制限条約・自律型致死兵器システムに関する第三回非公式専門化会議が4月、ジュネーブで開かれ、議論している」とのこと、等等を知ることができた。
命って何だろう?生き物の命は、母なる地球の賜物、そこに上下の隔てはないと思ってきた。
自分や自分の所属する団体にとって、目障りなモノの命を、危害を加えそうなモノの命を、抹殺していいという「倫理」は、どこから来たのだろうか?
過去の戦争の多くは、為政者が「目障りな者」・「危害を加える者」と決めつけ、国民をその気にさせて、財産や命を提供させた歴史ではなかったか。
ダラス市警の「警官の命を守るため」に殺人ロボットを使うということは、「アメリカ兵の命を守るため」に原爆を投下した、ということと共通する。いやなものを感じた。
人殺しの道具=兵器を、地球上から無くしないと、人間殺し合いで「滅亡へ」と向かうかもしれない、と思った。
それを防ぐのは、国家が戦争を放棄した「日本」の「平和憲法」を「世界へ未来へ」と広げることが大切で、 東京オリンピックは、その絶好のチャンスではないか、とも思った。