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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

豊かさの定義って 

 4月16日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家・楊逸氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「世界一貧しい大統領として知られる南米ウルグアイ前大統領ホセ・ムヒカ氏が訪日した。
 白髪に茶色の、大分古そうなジャケットを着たその姿をテレビで見て、大統領というより、普通に街角で見かける「靴修理屋」のような優しいおじいさんに思えた。外国訪問するときもこの素朴な服装だから、貧しいのはうそではないようだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「さっそく調べてみた。ムヒカ氏は確かに貧しい家の生まれであった。幼いころ家畜の世話したり花を売ったりして、家計を助けたこともあるという。大統領に就任して、給料は自国の平均収入の10倍以上の額になるも、生活費のほかは大半寄付してしまう。 
 「貧乏とは無限に多く必要とし、もっともっとと欲しがることだ」とムヒカ氏はいう。
 「皆が貧しいと思っていますが、私は貧しくありません」とも。
 ノーベル平和賞の授賞式に、着古した白い木綿のサリーとサンダル姿で出席したマザー・テレサを思い出す。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「私は「聖人」の響きに違和感を覚える方だが、ムヒカ氏やマザー・テレサのような「聖人」よりほかふさわしい言葉が見つからない生き方には、ついつい目頭が熱くなってしまう。
 数十年も豊かな時代を生きてきた。でも、本当には「貧しい」と「豊か」の定義について分かっていないのではないかという気がして来た。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 人間とは何か、自分とは何か、を探す旅の最中だ。
 ムヒカ氏の言葉や行動の中に、物欲や社会欲のなさを見て、それが心の豊かさの源のような気がした。
 孔子の「70にして、心の欲するところに従えども、矩を超えず」の言葉を知って以来、それを目指してきたが、年だけは70を超えたが、いまだその域には遠い。
by sasakitosio | 2016-04-17 14:00 | 東京新聞を読んで | Trackback