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by sasakitosio

役人・政治家に、間違いや不作為の結果責任を!!

 原子力ムラの対極、熊取6人組の安全ゼミ終わる。
 2月14日、YAHOO!ニュースで、「原子力ムラの対極」の見出しに引かれて、記事を読んだ。
 筆者は、ネットジャーナリストで元新聞記者・団藤保晴氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「福島原発事故で原子力ムラが見せた狼狽と無責任の対極にある存在が、京大原子炉実験所を拠点とした批判科学者集団「熊取6人組」でした。
 2月10日、彼らが35年余り続けてきた原子力安全問題ゼミが幕を閉じました。グループ最期の実験所職員、助教の今中哲二さん(65)が定年退官するためです。
 最後の講演で今中さんが「行政の意思決定や政策実行にかかる人々、つまり役人や政治家に間違いや不作為があった場合には個人責任を問うシステムが必要だ」と締めくくりました。世界の原子力史で未曾有の惨状を招きながらぬくぬくとしている原子力ムラの政治家・官僚・学者への痛烈な非難です。
 <中略>
 その飯館村の今について今中さんは「除染という環境破壊が進み、惨憺たる有り様です。国は来年には村民を返す方針ながら、村民一人当たりで何千万円という無駄な除染費用を使っています」と主張します。
 個人の生活再建こそが目的のはずなのに、村の再建に目標がすり替わり、除染しても放射能レベルは半分にしかならないのですから多くの村民は帰村しないでしょう。
 <中略>
 この112回安全ゼミの最期で小出さんが厳しい発言をしています。「福島原発事故で出された原子力緊急事態宣言は5年経ってもまだ解除されていません。この宣言があるために放射線防護関連法令が停止され、これから何十年もこのままでしょう。それなのに経済優先の安倍内閣は「アンダーコントロール」と嘘をついてオリンピックを誘致しました。こんな国なら私は喜んで非国民になります」。他の地域なら放射線管理区域並びに汚染として禁じられる場所に、福島では人が住み、飲食して寝ているのです。
 <後略>
 読んで勉強になった。
 最期の講演での今中さんの「行政の意思決定や政策実行に関わる人々、つまり役人や政治家に間違いや不作為があった場合には個人責任を問うシステムが必要だ」との締めくくりの言葉は、原発事故で今明らかになり、過去の戦争でも当たっていると思った。
 戦争根絶請負法案なるものの話を聞いたことがある。その中身は、戦争に賛成した総理以下指導者及その家族を、前線へ直ちに派遣する、という中身であった。自分が痛い目に遭わない、自分は結果に対し無責任でおれる、ならどんな「危険・リスク」も気楽に決断できる。だから、リスク回避の最善の策は、直接の決定者に直接にリスクを負わせることではないか。
by sasakitosio | 2016-02-15 13:52 | 今日の出会い | Trackback