電力自由化で大切なことは
2016年 01月 15日
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「東日本大震災の直後から電力自由化を担当してきたなかで、少しだけど自分なりのこだわってきたことがある。
「なぜ自由化なのか?」という問いに対して、「電気料金が下がる」とは書かないようにした。
今年の4月、電力の販売が全面的に自由化される。大企業のような大口需要家だけでなく、これまでは大手電力と契約するしかなかった家庭でも、電気を買う先を選べるようになる。
ガス、石油、通信、鉄道、コンビニーーーすでに100社以上が新規参入の登録を済ませ、昨年末あたりからはテレビCMなども盛んに流れるようになった。「00電力よりも0%安くします」といったコピーや、ガスや携帯とセットで契約すると割引になる、といった文言が躍る。」と切り出した。
つづけて筆者は、「もちろん電気料金が安くなることに越したことはない。競争環境が整えば、安易な値上げを抑制する自律的な仕組みも働くようになるだろう。
とは言っても、料金を決める要素はほかにもある。電気料金原価の半分前後は燃料代だ。原油・ガス市場や為替の影響を受ける。再生可能エネルギーは、設備投資の負担を利用者全体でまかなう制度に支えられている面もある。
欧州など自由化が先行した地域では事業者の淘汰が進んで再び寡占が強まり、電気料が上昇するといった時期もあった。競争は重要だけど、万能ではない。
自由化で一番大切なのは、安くなるかどうかではなく。選べる権利と責任を消費者側が持つことだーーーそう思っている。
私自身、かって電気は空気のような存在で、その成り立ちや仕組みに深く思いをはせたりしなかった。変えたのは、福島の原発事故とその後の電力不足だ。
無関心が生んだ被害のあまりの大きさと、重たい課題とを前にして、電気を使う側の意思と責任が目に見えて伝わる社会の必要性を考えるようになった。
どんな電気を選ぶかで供給側の改革を促す。自由化はそのための道具だ。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「正直に言えば、「選択」は面倒である。必ずしも100%満足のいく選択肢があるわけではないし、数が多ければかえって迷う。
それでも、大きな犠牲を経てたどり着いたこの機会を大事にしたいし、みなさんにも大事にしていただきたと思っている。さて、どの電力を選ぼう。」として締めくくった。
読んで、共感したことが多かった。
筆者の「自由化で一番大切なのは、安くなるかどうかではなく、選べる権利と責任とを消費者側が持つことだ――そう思っている。」、「どんな電気を選ぶかで供給側の改革を促す。自由化はそのための道具だ。」、等々の認識は、100%共感できた。
その上で、電気料金の安さ高さよりも、原発をなくして再生可能エネルギーの普及促進になるような、供給会社を選択したいと思っている。
脱原発を実現し、福島ような事故を絶対間違っても起こしたくないという人々は、必ずや原発を電源にしない電力会社を選択するようにしましょう。
といっても、自分には、具体的にどうやって選択したらいいのかいまのところ、全く分かっていないが。