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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

翁長知事の決断

10月16日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「13日、沖縄県の翁長雄志知事が、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古沿岸部の新基地建設をめぐり、仲井真弘多前知事の埋め立て承認を取り消した。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「県の第三者委員会が前知事の埋め立て承認には法的瑕疵があると答申したことを受けて、翁長知事は、ごく普通の判断をしただけだ。そもそも中央政府が仲井真氏に圧力をかけ、埋め立てを強引に承認させたことが沖縄の自己決定権に対する侵害だ。これを正すのが県内の有権者によって選出されただけでなく、全世界沖縄人共同体を代表する象徴的人格となっている翁長氏の責務だ。
 承認取り消し後の記者会見では普天間飛行場が沖縄戦終結後、住民が収容所に強制収容されている間に、強制接収されて建設されたことを指摘。
「辺野古に移すということは、土地を奪っておきながら代わりのものも沖縄に差し出せという理不尽な話」と批判した。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「政府は、「辺野古移設を認めないならば、普天間を固定化するぞ」と恫喝すれば、沖縄人はいうことを聴くと勘違いしているようだ。しかし、自己決定権の再確立に向けた沖縄人の動きを力によって封じ込めることはできない。辺野古新基地建設問題が、国際基準では「少数民族差別問題」になっている。国家統合の危機が生じていることを政府は冷静に認識すべきだ。」として締めくくった。
 読んで、筆者の指摘の通りだと思った。
 「自己決定権確立に向けた沖縄人の動きを力によって封じ込めることはできない」との筆者の指摘は、その通りであってほしいと思うし、本土からも沖縄を応援したい。
 本土における民主主義を守り、これ本土の民主主義を壊されないためにも。 国家統合の危機を現実のものにしないためにも。
by sasakitosio | 2015-10-18 07:51 | 東京新聞を読んで | Trackback