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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

2度目の泥沼

10月14日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 先ず筆者は、「世界記憶遺産に「南京大虐殺」の関係資料が登録された件、外務省報道官は「極めて遺憾」との談話を出し、菅官房長官はユネスコへの拠出金停止もありと示唆した。
 官房長官は2日にも「日中間の過去の一時期における負の遺産をいたずらに強調」するのか。安倍政権の歴史認識に疑いを持っているからにほかなるまい。」と指摘した。
 つづけて筆者は、「南京大虐殺の死者については20万人説(東京裁判)、30万人説(中国政府)などあり、最近は4万人説が有力らしい。が、たとえ4万人でも日本軍が南京攻略に際して、非戦闘員を含む万単位の人を殺戮したのは歴史的事実である。死者数を是正したければ、歴史を謙虚に受け止め、反省を示すのが先。「気に入らないから金は出さない」では恫喝でしょ。
 虐殺自体を隠蔽したい思惑が見える現政権。自民党が推薦する育鵬社の中学歴史教科書でも南京事件は曖昧だし、馳新文部科学大臣もそんな歴史観の支持者だし。」と指摘した。
 最後に筆者は、「原爆ドームやアウシュビッツの世界遺産登録に反発し、アメリカやドイツが「金は出さん」と表明したらどう思う?相手はけん牽制球を投げて日本の出方を見ているのだ。
 認識を(または政権を)変えない限り、日中関係は泥沼化するばかり。同じようなことが続くだろう。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 日本政府の反応は、日本人として恥ずかしいと思った。
 約20年前、団体の視察で中国を周遊した時、訪問市の中に南京市があった。視察項目の中になかった「南京大虐殺記念館」を全体の休憩時間に、友達を誘わず一人でタクシーに乗って、見てきた。
 中国大陸での日本軍による蛮行の大きな一つとして、存在したことは事実だと思った。そして、日本では見たことがない「東条英機氏」の絞首刑直後、首に縄の輪がかかったまま、横たわっている写真を見た、ことを思い出した。
 
by sasakitosio | 2015-10-16 05:44 | 東京新聞を読んで | Trackback