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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

VWの「優秀」なスイッチ

10月4日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「「それはハンドルの位置や車の速度、エンジンの使用時間、(車が受ける)風圧などを感知して当該車両がテスト中か否かを判断するスイッチのようなものだった」
 フォルクスワーゲン社がデーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていた問題で、米環境保護局(EPA)が先月18日付で同社に送付した「違法通達」の中にこういう文言があった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「自動車の排ガステストには通常ダイナモメーターと呼ばれる装置が使われる。台上の回転するドラムの上で自動車を走らせてガスの濃度を計測するものだ。
 つまり検査される自動車は実際には走っていないのでハンドルは動かさない。速度も一定、テストの継続時間も決まっている。さらに走っていないので風圧を受けることはない。
 そこで、こうした条件を感知するとその車はテスト中であると判断し、スイッチが排ガス浄化装置を作動させてきれいなガスを排出する。
 逆に、ハンドルが左右に動かされたり、車に風圧がかかるようなことが感知されればスイッチは通常の走行と判断して浄化装置の機能を弱める。
 その結果汚い排ガスが排出されが、その一方でエンジンの馬力は上がり燃費も良くなるというものだ。
 問題のフォルクスワーゲン社のデーゼル車にこうゆうスイッチが車の電子制御装置に組み込まれていたわけだが、EPAの「違法通達」によれば、そのスイッチは入力される各種の条件によって、それがEPAの排ガス基準適合証明のためのテストであると感知するものだから、同社の不正は確信犯的だったと言わざるを得ない。」と指摘した。
 さらに筆者は、「実は、フォルクスワーゲン社は1973年にも排ガスを調整する違法な装置を取り付けた2万5千台の車を米国内で発売し、12万ドル(当時の為替換算で約3600万円)の過料を支払ったという。(ブルームバーグ通信)
 この時の装置はエンジンの熱によってスイッチが働くもので、エンジンが十分温まっていない時は排ガスを抑えるものだったという。
 当時の装置と比べて今回のスイッチは相当手が込んでおり、米国のシリコンバレーにあるフォルクスワーゲン社の電子研究所の関与も疑われている。(米NBCベイエリア放送)」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「この違法装置のついたフォルクスワーゲン車千百万台から排出される大気汚染物質は年間百万トンにも達し、英国の自動車や工場、火力発電所などから排出される汚染物質の総量に匹敵すると試算されている。(英ガーデアン紙電子版)
 フォルクスワーゲン社は「シンク・ブルー(この青い星を大事にする)」を社のモットーとしていると喧伝してきたが、現実にはこの星をグレー(灰色)にすることになってしまったようだ。」として締めくくった。
 読んで、VWの「優秀」なスイッチに驚いた。
 「それはハンドルの位置や車の速度、エンジンの使用時間、(車が受ける)風圧などを感知してテスト中か否かを判断するスイッチのようなものだった」と、EPAが先月18日付で同社に送付した「違法通達」の中にこういう文言があった」とのこと。
 「これが今発見された」こと。
 「この違法装置が付いたフォルクスワーゲン車千百万台から排出される大気汚染物質は年間百万トンにも達する」とのこと。
 「フォルクスワーゲン社は1973年のも排ガスを調整する違法な装置を取り付けた25000台の車を米国内でも販売し、12万ドル(当時の為替換算で約3600万円)の過料を支払った」とのこと。
 等を知って、いくつか考えた。
 日本においても。医学、薬学、農学、食品科学、学問、思想、文化、その他もろもろの分野で、日本が世界レベルになっていないと、ひどい目にあう時代なのだということを感じた。そして、同じ犯罪をより高度・巧妙にして2回目も行うという「思想」はどこから来るのだろうか。日本には、「おてんとうさまが見ている」、という思想があるが。ドイツはどうなっているのだろうか?
 
by sasakitosio | 2015-10-07 06:12 | 東京新聞を読んで | Trackback