「口うるさい市民」継続
2015年 09月 22日
今日はその中で、全日本おばちゃん党・谷口真由美氏に学ぶことにした。
まず筆者は、「全日おばちゃん党は「うちの子もよその子も戦争にはださん!」を掲げて2012年に設立した。その時は、この言葉がこんなに重みを持つとは思わなかった。
集団的自衛権行使を容認した昨年7月の閣議決定以前から、私は集団的自衛権を「ツレが殴られたから俺も殴りに行く」という「ヤンキーのけんか」に例えてツッコミを入れてきた。安保関連法案にも「反対の気持ちはあきらめへんで」と言いたい。」と切り出した。
つづけて筆者は、「政府の姿勢や国会審議を見ていると「オッサン政治ここに極まれり」という感じがする。
一つは、安倍晋三首相が他人の話を聞く耳を持たないこと。例えば、中東・ホルムズ海峡での機雷除去は想定していないと自分で認めたのに、安保法制の条文を全く変えようとしない。前提が大きく変わっているのにそのままなのはおかしい。異論に耳を貸さずに「この道しかない」ではアカンでしょ。
もう一つは、戦争が人が人をころすというリアリティーが伝わらないこと。「積極的平和主義」というなら、シリアから欧州に流入している難民の受け入れなど、やるべきことはある。けんかが強いやつが偉いというのは「ヤンキー文化」の発想だ。
安保法制は腹が立つことばかりだが、良い側面を挙げれば、国民がおかしなことに対して声を上げることを覚えたことだ。
SEALDs(シールズ)などが主導しているデモはカラフルでポップ、ラップ調の若者が先頭で叫んで、ベビカーを押す母親や風船を持った人もいる。若者に触発されて、中年も高齢者も声を上げ始めた。デモや集会で反対の声を上げることは、悪いことでもキモいことでもないという価値観が広がったのは良いことだ。」と指摘している。
最後に筆者は、「安保法制の成立後、デモに参加していた人々が無力感や虚無感にさいなまされることを心配している。政府は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」と思っているはずだが、法律ができたら終わりではない。抗議活動が実らなかった「デモロス」に陥らず、これからも、できることをできる範囲でつづけたらいい。
自分の意見をなかなか言わない日本人が意思表示を始めたことで、日本の民主主義も変わっていくと思う。これを契機に日本人は口うるさい有権者、市民にならないといけない。」と締めくくった。
よんで、じーじーの自分にも理解出来た。
確かに、この間の国会審議やメディアの報道にも、「戦争が人が人を殺すというリアリティーが伝わってこなかった」との筆者の指摘には、ギョッとした。70年間、非戦の国に暮らした為政者も被支配者もマスメディアも、戦争での人殺しはテレビや映画でしか見ない出来事であった。
あらためて、日常の暮らしに、戦争のリアリティーを感じさせない今の平和、今の日本を大切にしなければと思った。