名判決をもう一度 高浜3,4号機運転差し止め仮処分
2015年 04月 14日
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「理性なきというか、恐れを知らぬというべきか。電力業界は性懲りもなく、関西電力高浜原発から一点突破、再稼働を始めようと画策中だ。」と切り出した。
つづけて筆者は、「ところが、昨年12月、たった9人の住民が、高浜3、4号機の運転差し止め仮処分を福井地裁に申し立て、関電を周章狼狽させた。裁判長は第二回審尋日を、福島事故悲劇の記念日の3月11日に指定した(意味深甚)。
これで負けを予測せざるを得なかった被告関電は、大会社にあるまじき、「裁判官忌避」というとんでもない戦術に出た。
が、きょう14日の午後、福井地裁は命令をだす。全国の原発反対運動を担ってきた人たちは、「3,4号機を運転してはならない」との命令が出されることを確信している。なぜか。
裁判長は昨年5月、歴史的な名判決を出した、あの樋口英明判事だからである。「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失」
原発推進、沖縄虐待、戦争一本道、理性の声を拒否している、頑迷・安倍首相にさえ理解できる人間の声である。
樋口裁判長はこのとき、「行く世代にもわたる後の人々に対する我々世代の道義的責任」と強調した。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「高浜原発に続いて、22日には、川内原発の運転差し止め仮処分について決定がでる。元気を出そう。」と締めくくった。
読んで大変勉強になった。
「昨年12月にたった9人の住民が、高浜3.4号機の運転差し止めの仮処分を福井地裁に申し立て」ていたこと、「被告関電が「裁判官忌避」という戦術」に出たこと、「きょう14日の午後、福井地裁は命令をだす。」とのこと、を初めて知った。
また「裁判長がは昨年五月、歴史的な名判決を出した、樋口英明判事だ」とのことも初めて知った。
原発の運転差し止めの仮処分申請をだした「9人」の勇気と決断と実行に敬意を表したい。
昨年5月に福井地裁の判決が出た時、日本国憲法の三権分立が機能したことに、民主主義を感じた。
今回も、差し止め命令が出れば、憲法が生かされたことになる、と思った。
そして、樋口英明裁判官とそれを支えた福島地裁総体によって「司法権の独立」が守られたことを、実感した一日になるかもしれない、と思った。