紛争解決 国連の下で
2015年 04月 05日
まず小沢氏は、「憲法では、日本が直接攻撃を受ける場合しか、国権の発動たる武力行使はできない。にもかかわらず、政府・与党は他国が攻撃された時、他地域の国際紛争にも他国と一緒になって集団的自衛権として武力行使をしようとしており、明らかにな憲法違反だ。やりたいなら、憲法九条を変えなければならない。」と切り出した。
つづけて小沢氏は、「安倍政権は、現実では起りえない事態など稚拙な事例ばかり挙げて、他国の紛争に自衛隊を出す必要があると繰り返し、国民をごまかしている。
あらゆる事態に対応するならば、なし崩し的に自衛隊を世界のいたるところへ出すことになり、歯止めはかけられない。
自国民の命を助ける名目で、自衛隊の海外派遣を拡大させることも非常に危険だ。戦前の旧日本軍の大陸進出や南方進出も、邦人保護の美名の下に行われた。安倍政権は同じやり方を踏襲しようとしている。」と指摘した。
最後に小沢氏は、「我々は国際協調を重視し、他国の紛争は国連中心に解決していく考えだ。自衛隊が積極的に国連軍や国連のお墨付きを得た多国籍軍、国連平和維持活動(PKO)の指揮下に入って活動し、国際平和に貢献する。
武器の使用範囲も日本が勝手に決めて拡大するのではなく、どんな武器が必要なのかは国連の指示に従って対応すべきだ。
自民党内で誰も安倍晋三首相に異論を言えない今、政権の横暴を止めるため、野党の役割は大きい。政府・与党がやっていることは憲法違反で、日本は平和国家として国連の役割拡大に取り組むべきだと、国会だけでなく、あらゆるところで国民に訴えていく。」と締めくくった。
「政府・与党は他国が攻撃された時、他地域の国際紛争にも他国と一緒になって集団的自衛権として武力行使をしようとしており、明らかに憲法違反だ」との指摘、
「あらゆる事態に対応するならば、なし崩しに自衛隊を世界の至る所へ出すことになり、歯止めはかけられない。」との指摘、
「自国民の命を助けるという名目で、自衛隊の海外派遣を拡大させることも非常に危険だ。」との指摘、等は大いに理解出来た。
自衛隊員及その家族は、小沢氏の意見をどのように聴くのだろうか?
そして、自民党と公明党はじめ集団的自衛権に賛成の議員に投票した、自衛隊に関係する人々は、どのように思っているのだろうか?
また、「自民党内で誰も安倍晋三首相に異論を言えない今、政権の横暴を止めるため、野党の役割は大きい」との指摘は、その通りだとおもった。また、政府・与党に異論を言えない政党は、「野党」と呼ぶべきではないのではないか、とも思った。