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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

魔の山

1月29日付東京新聞朝刊の27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。 今日は、この記事に学ぶことにした。

まず筆者は、「先週スイスのリゾート地、ダボスで恒例の会議があった。欧米などから著名な企業家や政治家を招いて世界の焦眉の問題を論じ合う。会議のテーマから世界の支配層や富裕層の関心事がうかがえる。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「成長に伴うコストとして格差を擁護する主張は少数派となり、大方の参加者に共通するのは、グローバルな規模で拡大する一方の格差が特権的地位と富を道連れに資本主義を破壊してしまうのではないかという恐怖感だ。欧米のピケティブームは怖いもの見たさにも支えられている。だが、資本主義の法則などと大上段に振りかぶらなくても支配と格差は眼前にある。

 日本の非正規層差別は語りつくされたが、現政権は対策を講じる気配さえみせない。つい先日ギリシャの左派勢力が政権を奪ったのも、犠牲を払い続けた庶民のやむにやまれぬ反撃だ。欧州連合を牛耳るエリート官僚や経済優等生ドイツの政治家らが、債務返済の神聖な義務を旗印にギリシャに押し付けた緊縮財政と構造改革が耐え難い苦痛を生んだのだ。」と指摘した。

 最後に筆者は、「ダボスの結核療養所で延々と続けられる高等な議論にうんだ若き主人公が、戦争で騒然とする下界に下りていく所で小説「魔の山」は終わる。格差という病におかされて発熱する現代の資本主義は議論ではなく、現実の対策を求めている。」と締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「グローバルな規模で拡大する一方の格差が特権的地位と富を道連れに、資本主義を破壊してしまうのではないかという恐怖感」が大方の参加者に共通しているとのこと。

 では、資本主義が破壊されたその先には、どんな未来が待っているのだろうか?ソ連の崩壊、ドイツの統一、中国・北朝鮮の現状等を見れば、共産主義でないことはたしかだと思うが?

 ここは、筆者をはじめ、日本の有識者の皆さんに、発明・発見して頂きたいと懇切するしかない!!


by sasakitosio | 2015-01-30 06:39 | 東京新聞を読んで | Trackback