ジュゴンが哭いている
2015年 01月 21日
1月20日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。 今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「昨年11月、沖縄県知事選で翁長雄志氏が勝利した瞬間、名護市辺野古の海岸に続く、キャンプ・シュワブ前のテントにいた人たちが「ウィ・シャル・オーバーカム(勝利を我らに)」を涙ながしながらに歌ったことは、このコラムに書いた。
実はわたしはいたたまれなくて帰っていた。もちろん、わたしも翁長勝利を願っていたし、みなと一緒に歓声をあげた。
しかし、「沖縄のアイデンティー」を賭けた選挙結果は、安倍政権の傲慢さと無神経を否定したばかりでなく、わたしたち「ヤマトンチュウ」の怠慢と無責任をも串刺しにしている。侵略を支持する側にいるのだと気付いたからだ。」と切り出した。
つづけて筆者は、「その前の名護市長選、暮れの衆議院選、すべての選挙で、辺野古に基地をつくる候補が完敗した。これは沖縄の明白なノーである。
友人の建築家・真喜志好一さん(71)は、「それでも、日本政府はゴリ押ししてくる」と怒っている。真喜志さんたちは米サンフランシスコ連邦地裁にジュゴンの環境権を訴えて勝訴、保護策を求めて追訴している。」と教えてくれた。
最後に筆者は、「辺野古では今日も工事を止めるため、海にカヌー隊、基地前にピケ隊がいる。新基地に反対する「島ぐるみ会議」は、那覇市から1日1便、直行バスを出している。25日午後2時からの「国会包囲ヒューマンチェーン」くらいは行かなくては。」と締めくくった。
読んで、情報を(自分的には新しい)を二つ得ることができた。
1つは、筆者によれば、「真喜志さんたちは米サンフランシスコ地裁にジュゴンの環境権を訴えて勝訴し、保護策を求めて追訴している」とのこと、もう一つは「25日午後2時から「国会包囲ヒューマンチェーン」」があるとのこと。
特に、アメリカの裁判所への追訴については、ジュゴンの保護策で、最高で最善の策は現在の環境を維持すること、となるのではないか?一日も早い「原告勝訴」「基地建設工事中止」の判決が出ることを期待したい。