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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

生活者の直観

 9月30日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 まず筆者は、「28日午後、「再稼働阻止!さよなら原発!」の横断幕を手にして、鹿児島市の繁華街を歩いた。朝は車で一時間ほど離れた、薩摩川内市の原発正門前に座っていた。太陽に照りつけられ、まぶしい、日差しの強い一日だった。
 午後1時から、鹿児島市天文館公園。とにかく再稼働ありき、原子力規制員会の「安全審査」に抗議する人が全国から7千5百人集まった。
 わたしは「会社がもうかればいい。人間の命などどうでもいい。それが再稼働の欲望だ」と発言した。論理も倫理もない。ただカネだけの退廃である。」と、指摘した。
 つづけて筆者は、「再稼働を認めた伊藤祐一郎知事は、「あれだけの設備をつくったのだから」と言い、小渕優子経産大臣は「事故が起きたら政府が責任を持つ」という。「安倍傲慢首相」もとで、権力者たちには、人間的な想像力や優しさによる節制がなくなった。」と指摘した。
 最後に筆者は、「公園につくられた舞台に座っていると、後ろから前田裕、茂さん兄弟が顔を出した。母親のトミさんは、ごく普通の主婦だったが、原発建設の前から建設反対の署名を始めた運動の草分けである。わたしは15年ほど前にお会いしていた。
 7年前、82歳で亡くなるまで、毎日のように首相や経産大臣や九電社長にはがきを送った。「火山列島日本に原発は危険です」。生活者の直感を無視する国は滅びる。」と締めくくった。
 読んで、スゴイなと思ったことは、前田トミさんのことだ。「ごく普通の主婦だったが、原発建設の前から建設反対の署名をはじめた」「7年前、82歳で亡くなるまで、毎日のように首相や経産大臣や九電社長にはがきを送った」「火山列島に原発は危険です」等は、なかなか真似のできる行動ではない、と思った。
 読んで腹立たしく思ったのは、小渕優子経産大臣の「事故が起きたら政府が責任を持つ」との発言だ。
 福島第一原発事故の発生と対処の結果の現実を見れば、「事故が起きたら、政府が責任を持つ」との発言がいかに、不可能を承知の約束であり、無責任な発言であることが明らかではないか!!
by sasakitosio | 2014-10-02 06:40 | 東京新聞を読んで | Trackback