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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

廃炉の時代 あらがうのが不自然だ

 9月17日付東京新聞社説に、「あらがうのが不自然だ」の見出しで、廃炉の事が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「関西電力美浜原発1.2号機など、稼働40年前後の老朽原発が廃炉に向かう。寿命に従い、廃炉事業で地元の雇用を確保しつつ、自然エネルギーへの転換を図るー。
 それが自然の成り行きだ。
 万物には寿命がある。当たり前のことではないか。
 傷をふさぎ、部品を取り換え、無理に使い続ければ、不都合が噴出するのは、当然だ。
 ましてや、強大な核エネルギーを内部にはらむ原子炉のことである。“健康で長寿”を保つ困難は、想像に難くない。
 原発の寿命はかねて、30年とも40年とも言われてきた。ところが1970年代初めに稼働した福島や美浜、敦賀など第一世代の原発がそれに近づくと、事業者は老朽化を経年変化と呼び変えて、延命を模索し始めた。
 
 関西電力は3.11以前の2010年、美浜1号機は最長50年運転継続、2号機も11年に、40年を超えて動かす方針を打ち出した。
 巨額の初期投資が必要な原発は、長く使えば使うほど、利益を上げられるからだ。しかし震災後、風向きが変わり始めた。」と指摘する。
 つづけて社説は、「昨年施行の原子炉等規制法は、原発の寿命を原則40年と規定した。だが、原子力規制委員会の通常より厳しい特別点検に合格すれば、最大が20年の延命が一回限り、許される。地震国日本の実情などとは関係なく、米国の方針転換に追随した結果である。
 廃炉にしても、それに伴って排出される放射性廃棄物の処分にしても、避けて通りない道である。膨大な費用と時間がかかる。先送りすればするほど、電力会社の負担は重くなる。
 福島の事故は、教えている。
 原発は一電力会社の手に負えるものではない。国策の支えがなければ、経済的にも見合わない。傷痕はあまりにも深く、新増設が受け入れられる余地はないーー。」と指摘した。 
 最後に社説は、「省エネは社会に定着しつつあり、この夏も原発なしで乗り切った。原発延命のための投資を風力などに振り向けていく方が、電力会社にとっても得であり、合理的なのである。
 九州電力は稼働38年の玄海1号機、中国電力は40年を経た島根1号機の廃炉を検討しはじめた。大型原発再稼働への地ならしと見る向きもあるようだが、安全寿命に従うという常識が、常識として定着するよう求めたい。
 40年。電力会社自身が原発依存を脱する好機である。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「関西電力美浜原発1.2号機、が廃炉に」、
 「九州電力は玄海1号機、中国電力は島根1号機の廃炉を検討し始めた」、等は社説で知った。
 寿命に従い、廃炉事業で地元の雇用を確保しつつ、自然エネルギーへの転換を図る~~。それが自然の成り行きだ」との社説の指摘は、電力会社には呑める方策のような気がするが?
by sasakitosio | 2014-09-22 18:23 | 手賀沼をたのしむ | Trackback