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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

有機水銀

 6月26日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、「法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「40年ほど前、水俣病患者18人が謝罪と補償を求めて原因企業の工場前で座り込みを始めた際、運動を誹謗する新聞折り込みが毎日のように出された。患者が騒ぐことで大企業チッソが水俣から出て行ったら雇用も産業も壊滅するというのだ。
 だが、次第に底なしの水俣病蔓延の恐怖が広がり、チッソを失う恐怖に拮抗するようになった。潜在的患者は不知火海沿岸の10万人とも、20万人ともいわれる。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「一昨日、閣議決定された成長戦略には、法人減税、残業代ゼロ、混合診療推進などの企業に優しい政策が並んでいる。
 一連の規制緩和策は成長に役立つのか疑わしいうえに、深刻なボデーブローとなって国民の心と体に効いてくるはずだ。
 法人減税で日本に引き寄せられる外国企業は、他国での一層の減税で出て行ってしまう。早晩減税競争が始まる。それに税制は政策手段である反面、公平性の担保でもある。法人減税と消費税増税の組み合わせに問題はないのか。
 なし崩しに非正規雇用が増えたことを見れば、いったん労働時間規制を緩めることによる結果は明らかだ。
 過労死や過労自殺、うつ病を病む人が増えるに違いない。
 混合診療を進めれば、医療は商業化し医療過誤が増える。日本全体を企業城下町にし、成長を実現しても水俣病の二の舞にならないか。」と警告して締めくくった。
 よんで勉強になった。
 「一連の規制緩和政策は成長に役立つか疑わしいうえに、深刻なボデイーブローとなって国民の心と体に効いてくるはずだ」との、筆者の指摘は、当たると怖い。
 「日本全体を企業城下町にし成長を実現しても水俣病の二の舞にならないか。」との指摘は、システム公害とも言うべきもので「過労死や過労自殺、うつを病む人が増え、医療過誤が増える」を危惧している。
 これでは国民・労働者にとっては、成長戦略ではなくて、生活破壊戦略ではないか?
 これ以上の生活破壊、格差拡大は、勘弁してほしい!!
by sasakitosio | 2014-07-03 07:04 | 東京新聞を読んで | Trackback