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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

消費税の裏側

 4月2日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「私たちがお店に支払った消費税はお店がまとめて納税するのだろうと私たちは思っている。
 しかし、事はそう単純ではないらしい。納税されない支払い分がじつは少なくないからだ。 
 国税庁によると、2012年度に新しく発生した税金滞納額は5935億円。そのうち54%に当たる3180億円が消費税である。
 なんだよ、さっさと払えよなと一瞬思うけれども、赤字でも納めなければならないのが消費税。
 価格競争のあおりで、価格に消費税分を転嫁できない零細業者も多い。
 結果的に滞納を重ね、差し押さえにあって倒産する事業主が続出する。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「一方、大企業には「輸出割戻し税制度」というものがあり、輸出企業が仕入れのために支払った消費税分はほとんどが還付されるのだそうだ。
 この件を「消費税のカラクリ」(講談社現代新書、2010年)ほかで厳しく追及してきたのはジャーナリスト斎藤貴男氏だ。低所得者層にしわよせが行く逆進性や税の使い道ばかり問題なる消費税だが、その前にこの理不尽なしくみーー」と指摘した。
 最後に筆者は、「4年前、菅直人政権が消費税を打ち出した際にも、三年前、野田佳彦政権が「社会保障と税の一体改革」をぶち上げた際にも反対論が渦巻いたのに、今は駆け込み需要のはなしばかり。消費税は自殺率を上げるとの斎藤氏はいう。ゾッとする予測である。」と締めくくった。
 税を負担できることは、社会貢献の大事と考えているので、その支払いが終わるたびに、自分を褒めてやっている。
 しかも、戦争以外で「国の借金が1000兆円」と聞けば、消費税に限らず、増税そのものに絶対反対はできにくい。
 しかし、今回の消費税増税は、国民をだまし討ちにしたので許せないと思い。これは決して、忘れてはいけないことだと思っている。民主党が選挙での約束を、反古にして、それに自民党と公明党が悪乗りして、できた消費税増税だ。政治は国民をだましてはいけない。民主党が政権から、隔離状態にされたのは、国民の正常な怒り・判断であったと思う。
 ただ、責任を民主党だけに追わせていいものではないと思うが? 
 また、国民に負担を強いるときは、堂々と、そのことを知らせ、自分も痛みを分かち合う、為政者の信念と確信と自己犠牲を国民に理解してもらう必要があるのではないか?
by sasakitosio | 2014-04-08 07:37 | 東京新聞を読んで | Trackback