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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

さまよえる亡霊

 2月25日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「まるで「朕は国家なり」だな、と首相の尊大さにあきれている。四百年も前のフランス王のように勝ち誇っている。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「東京都知事選に勝つと案の定、安倍晋三首相は早速「集団的自衛権」の行使を容認する考えを強調した。調子に乗って、「最高責任者は私」と言い放った。「閣議決定も思うまま」と考えているようだが、今は絶対王政の時代ではない。
 安倍さん「国権の最高機関は国会」(憲法41条)をお忘れですか。
 あなたは支配に都合悪い事実が漏れるのを厳罰で防ぐ、「特定秘密保護法」の採決を強行した。
 憲法の番人・内閣法制局長官の首を自分の言うことを聞く人間にすげ替えた。
 「公共放送」NHK会長や経営委員会に、自分に忠誠を誓うメンバーをいれた。
 その上での「最高責任者は私」の傲慢発言だ。」と怒りの指摘をした。
 最後に筆者は、「憲法を勝手に解釈し、「集団的自衛権の行使」は「必要最小限の実力行使」(戦争)に含まれると、首相が任命した「私的諮問機関」の北岡伸一座長代理が語っている。
 戦争を始める条件とは、「密接な関係に国が攻撃を受けた場合」「放置すれば日本の安全に大きな影響が出る場合」などで、これではいつでも勝手に戦争ができる。
 戦後の平和教育は「マインドコントロール」だったとは、安倍さんの朕理論だ。祖父時代の亡霊がまださまよっている。」と締めくくった。
 筆者の指摘しているように、いつでも勝手に戦争ができるとすれば、実に怖い話だ。それが現実化したら、若者の就職難のおり、知り合いに孫が自衛隊に入った人がいるが、かわいそうすぎる。
by sasakitosio | 2014-02-27 07:47 | 東京新聞を読んで | Trackback