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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

警世の言葉

 2月11日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「むのたけじさんの話を聞いているうちに、目頭が熱くなった。99歳の老ジャーナリストは、秋田なまりの強い口調で安倍内閣の戦争への傾斜を批判した。気が付いたときには戦争がはじまっていた。言うべきことは、いま言わなければならないとの熱弁だった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「危機意識は瀬戸内寂聴さんにも強かった。戦争と脱原発を訴えるために京都―東京を二往復された。4日間、寒さの中で91歳の辻説法。戦争ぜろと原発ゼロを諄々とユーモア交じりに訴えられた。人間社会への信頼感はふれた演説で聞く人に感動を与えた。
 作家の沢地久枝さんは83歳の病身ながら、毎日宣伝カーに乗っていた。84歳の小山内美江子さんも二度ほど記者会見に出席され戦争体験を話された。」と教えてくれる。
さらに筆者は、「 都知事選挙は都民の生活に埋没され、原発事故はたくみに争点から外されたが、安倍内閣の排外主義的な攻勢を押しとどめる大きなチャンスだった。
 奇妙なことに小泉純一郎元首相への批判が「左翼」性の誇示に使われ、原発推進は誤りだったとの貴重な証言が「選挙」戦術にかき回された。」と指摘した。
 最後に筆者は、「わたしは苛烈な戦争体験をえた90代、80代の先輩たちが自分の体を顧みることなく、雪と寒風の中で原発と戦争への反対を訴え続けた、そのそばにいた。今回の選挙は次の世代への贈り物だった。ありがとう。」と結んだ。
 結果は、期待に反して、残念であった。70過ぎての選挙、ご苦労様でした。80代90代の応援頭が下がります。大雪のせいもあっての50%を割る投票率には、がっかりした。都民の半数以上に、無視され、見放された、選挙で選ばれた「都知事」。本当に、都民に選ばれたという自覚がもてるのだろうか?
 ある自治体で、住民投票の投票率が50%切ったら、開票しないという条例があったが、「選挙」でもそれに習った方がいいのではないか。半数以上が、不用か?無視か?投票にさえいかなかったのだから。そして、再選挙をすればいいのではないか?
 
by sasakitosio | 2014-02-14 08:02 | 東京新聞を読んで | Trackback