現代の仏教は道徳を忘れている。道徳を失った宗教は滅びざるを得ない。
2005年 07月 20日
行基は、身をもって布施の徳を実践する菩薩行を行い、最澄や法然や道元は堅く十善戒を守り、六波羅蜜の徳を深く身につけた聖者であった、とのこと。
今、日本の道徳は衰え、このままでは日本は精神的に再び亡国への道を行かざるを得ないと嘆き、仏教者は仏教がすぐれた教えであることを語る前に、まず自らの生活において十善戒を守り、六波羅蜜の徳を実践しているかを心に深く問うべきではないかと私は思うと、結んでおられる。
今日、やたら評論家がふえているが、今の日本に評論家はいらない、実践家だけが必要と、わたくしは思っています。それと同時にあらゆる組織で{決断}をした人は必ず「結果責任」をとらなければいけないとも思っています。宗教家の実践とはなんだろうかと考えていたところです。この梅原先生の論文で、少なくとも、仏教者の実践は、読経や写経や説法だけではなく、六波羅蜜の徳の実践であることを教えていただいた。感謝。 キリスト教やイスラム教の、徳の実践はなんだろうか。