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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

 514日付け東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・北丸雄二氏だ。 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「東京五輪・パラリンピックは朝日・毎日・読売・日経・産経の全国紙がみんなスポンサーになっています。

 国家的事業への応援と、自社の宣伝や営業をかねての契約でしょう。でもさすがに開催ゴリ押しはこのコロナ禍の現状では無理筋。

 そもそも五輪って国会で首相が「国民の命を守る」とまで表明して開くようなものなんでしょうか?」と切り出した。

 続けて筆者は、「新聞社は報道を担当する編集局とそれをお金で支える販売・広告局、さらに社主催のイベントやビジネスを展開する事業部とに分かれます。

 報道部門はニュース価値のあるものはどんなことも書く、さらには言論機関として、主義主張も恐れず表明するのが旨ですが、今「五輪中止を」真正面から書けば他スポンサー(政財界)から敵前逃亡や寝返りと見なされる恐れがあります。

報道記者たちはそれでも賢明かつ間接的に、五輪派遣を依頼された医師たちが困っている、外国紙が中止を訴えている、等々と外堀を埋める記事を書いていますが、明確に中止を訴えているのはスポンサーになっていない地方紙数紙だけ。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「米陸上チームが千葉への事前合宿訪日を中止して、東京五輪はもはや風前の灯火。さらには裏金やぼったくり問題もある国際五輪委――国民第一のジャーナリズムの観点からも、新聞社の五輪スポンサー契約はそろそろ見直すべき頃合いだと思います。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「東京五輪・パラリンピックは朝日・毎日・読売・日経・産経の全国紙がみんなスポンサーになています」とのこと、

 「でもさすがに開催ゴリ押しはこのコロナ禍の現状では無理筋」とのこと、

 「新聞社は報道を担当する編集局とそれをお金で支える販売・広告局、さらに社主催のイベントやビジネスを展開する事業部とに分かれます」とのこと、

 「報道部門はニュースの価値のあるものはどんなことでも書く。さらに言論機関として、主義主張も恐れずに表明するのが旨ですが、いま「五輪中止を」真正面から書けば他スポンサーから(政財界)から敵前逃亡や寝返りと見なされる恐れがあります」とのこと、

 「報道記者たちはそれでも懸命かつ間接的に、五輪派遣を依頼された医師会が困ってる、外国紙が中止を訴えている、等々外堀を埋める記事を書いています」とのこと、

 「明確に中止を訴えているのはスポンサーになっていない地方紙数紙だけ」とのこと、等々を知ることができた。

 そして筆者は、「米陸上チームが千葉への事前合宿訪日を中止て、東京五輪はもはや風前の灯。」と指摘し。

 「裏金やぼったくり問題ある国際五輪委――国民第一のジャーナリズムの観点からも、新聞社の五輪スポンサー契約はそろそろ見直すべき頃合いだと思います」と指摘した。

 筆者の指摘通りだと思いながら、考えた。

 この欄を読んで、報道記者の外堀を埋める記事を読みながら、新聞やテレビが「五輪中止」を真正面から取り上げない理由・事情がよく分かった気がした。

 ただ、このままで、オリンピックの期日は間違いなく来る。そのときのオリンピックの景色はどうなっているのだろうか?そのときの、菅総理、小池都知事、その他オリンピック関連でマスメディアに露出していた各氏が、どんな顔でどんな言い訳をするのだろうか?

 


# by sasakitosio | 2021-05-15 06:57 | 東京新聞を読んで | Trackback

 513日付け東京新聞朝刊6面に。「視点」という欄がある。筆者は、論説委員・加藤直人氏だ。 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「米アラスカ州で3月に開かれた米中トップ会談で、楊潔箎・共産党政治局員が強烈な米国批判を展開した。米中双方ともに非難の応酬をしたとはいえ、二分間の冒頭発言時間を無視して異例の反米演説を続けた楊氏の真意はどこにあるのだろうか。

 ブリンケン米国務長官が少数民族や台湾などを巡る中国の行動に「深い懸念」を示したのに対し、楊氏は「米国には上から目線で物を言う資格がなく、中国はその手は食わない」などと反論した。

 この発言について、中国紙の元記者は「外交では非礼な表現であり、けんか腰で啖呵を切ったようなものだ」という。しかも、楊氏は自国メディアのカメラを前に、15分余も逐語通訳をさせず中国語で批判した。

 その言動について、元記者は「“表態”と呼ばれる、国内向けの政治的演出に映る」と解説する。」と切り出した。

  続けて筆者は、「表題の原義は「態度を表明する」ことであるが、政治や外交の舞台では「自らの政治姿勢を鮮明にする」意味でつかわれることが多い。表題が重要なのは、政治的栄達や保身につがるためである。

 楊氏はむろん外交トップとして米国と渡り合っているのだが、実は、習近平国家主席の「大国外交」に忠誠を示す表題にも大きな比重がある。

 さらに習氏の掲げる「中華民族の偉大なる復興」政策で、民族の誇りを取り戻した国民向けの表態でもあろう。

 アヘン戦争の敗北で植民地化され「東亜病夫(東洋の病人)」と見下された中国は、今や経済大国になった。欧米などになどに「見下すな」と言いたい国民の気持ちを、楊氏は代弁したといえる。

 この会談後、中国のネットメディアには、1901年の義和団の乱の処理で、列強が当時の清朝に多額の賠償金を強いた北京議定書(辛丑条約)調印の写真が掲載された。今年は中国で「辛丑」の年に当たり、、「もうその手は食わぬ」と言わんばかりに、「120年前の辛丑ではない」との説明がつけ加えられた。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「歴史を振り返れば、中国政治には随所に表態が顔をだす。

 今年は中国卓球チームの招待に後藤鉀ニ日本卓球協会会長が訪中した「ピンポン外交」から半世紀。当時、中国側は後藤氏に「蒋介石一派をアジア卓球界から追放せよ」と強硬に迫り、交渉は決裂寸前に。

 周恩来首相が交渉団に「要求は威勢が良すぎる。私が春節(旧正月)に招いた客人を困らせるな」などと諭し、中国側は矛を収めたという。

 当時は文化大革命の真っ最中。中国が主張する台湾問題の「政治三原則」を後藤氏が守ると言ったのに、中国交渉団があえて激烈な台湾批判をしたのは、毛沢東指導部への表態であったのだろう。

 だが、内向きで過度な表態は外交や交渉を決裂させる危険性をはらむことを中国は忘れるべきではない。

 いつも、周氏のような「時の氏神」が現れるとは限らない。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「米アラスカ州で3月に開かれた米中外交トップ会談で、楊潔篪・共産党政治局員が強烈な米国批判を展開した」とのこと、

 「楊氏は自国メディアのカメラを前に15分余も逐語通訳をさせず中国語で批判した。その言動について、元記者は表態と呼ばれる、国内向けの政治的な演出に映る」と解説する」とのこと、

 「表態の原義は「態度を表明する」ことであるが、政治や外交の舞台では「自らの政治姿勢を鮮明にする」意味でつかわれることが多い。表態が重要なのは政治的な栄達や保身につながるためである」とのこと、

 「楊氏はむろん外交トップとして米国と渡り合っているだが、実は、習近平国家主席の「大国外交」に忠誠を示す表態にも大きな比重がある」とのこと、

 「さらには、習氏の掲げる「中華民族の偉大な復興」政策で、民族の誇りを取り戻した国民向けの表態でもあろう」とのこと、

 「歴史を振り返れば、中国政治には随所に表態が顔を出す」とのこと、

 「今年は中国卓球チームを招待に後藤鉀ニ日本卓球協会会長が訪中した「ピンポン外交」から半世紀」とのこと、

 「当時中国は後藤氏に「蒋介石一派をアジア卓球界から追放せよ」と強硬に迫り、交渉は決裂寸前に。」とのこと、

 「周恩来首相が交渉団に「要求は威勢がよすぎる。私が春節(旧正月)に招いた客人を困らせるな」などと諭し、中国側は矛を収めたという」とのこと、

 等々を知ることができた。

 そして筆者は、「当時は文化大革命の真っ最中。中国が主張する台湾問題の「政治三原則」を後藤氏が守るといったのに、中国交渉団があえて激烈な台湾批判をしたのは、毛沢東指導部への表態であったのだろう」と指摘し、

 「だが、内向きで過度な表態は外交や交渉を決裂させる危険性をはらむことを中国は忘れるべきではない」との指摘した。

 指摘の通りだと思いながら、考えた。

 日本には長期政権(例えば、安倍・菅政権)が続くと、官僚の中に「忖度」がはびこり、揚げ句の果てが「公文書改竄」、関係者の自殺まで引き起こした。

 中国では「表態」という言葉があり、政治的な栄達や保身につながる、ということを知った。

 自分ファースト、自己保身は人間の本質で、組織という権力構造の中では、日本人も中国人も変わりはない、ということがわかった。

 ただ、権力者の交代が容易でない組織、一党独裁の中国では、「表態」が国内外に大きな影響が出ることも分かった。

 「ピンポン外交」の時は、周恩来という「時の氏神」が出て、決裂を避けることができた。

 同じような事態が生じたときは、日本の為政者には急がず慌てず「穏便に決裂」する道を選んでほしいと思った。


# by sasakitosio | 2021-05-14 06:27 | 東京新聞を読んで | Trackback

 52日付け東京新聞朝刊社説に。「「緩・微・続」の新たらしい旅」という見出しが載った。今日はこの社説を学習することにした。

 まず社説は、「外国語を話す人たちがあちこちで記念撮影をし、土産物店で買い物をする。そんな光景を目にしなくなってだいぶたちます。

 有名観光地では、受け入れ能力以上の人が殺到していたことが、今では信じられないほどです。新型コロナウイルスは、宿泊や航空、鉄道といった観光関連業界に深刻な打撃を与えました。」と切り出した。

 続けて社説は、「観光は、多くの人が移動し、交流することで成り立っています。

 これが「三密」に該当してしまいました。感染症の流行に観光がいかに、もろいか身に染みて感じた人も多かったことでしょう。

 ゴールデンウイーク直前には東京や京都など4都府県に緊急事態宣言が出され、国内でも観光客の動きが鈍っています。

 日本を訪れる観光客が3000万人を突破したのは2018年のことでした。日本政府は3000万人は通過点であり、東京五輪・パラリンピックが開かれる20年には4000万人を目指すと、強気のそろばんをはじいていました。

 ところが新型コロナウイルスの影響で、訪日観光客は前年同月比で99.9%減の月が続きます。その結果、期待していた外国からの観光客は、ほぼ蒸発しました。

 世界の状況は同じです。国連観光機関(UNWTO)によれば、世界での海外旅行客数は前年から74%、約10億人も減少しました。

 09年の世界規模の経済危機でも減少しましたが、わずか4%でした。今回の衝撃の大きさがわかります。

 UNWTOは専門家の見方として、世界各地における観光がコロナ前に戻るのは、ワクチンが普及し、集団免疫が確立する24年以降になるとしています。

 大きな打撃を受けただけに、コロナの混乱が終われば、急回復が望めます。「観光は、コロナ後における最大の成長産業だ」という人もいるほどです。」と切り出した。

 続けて社説は、「ただ昔ながらのやり方ではもう人々はけってこないでしょう。新しい時代にふさわしい観光業の模索が始まっています。

 その一つが「スローツーリズム」と呼ばれるものです。

 例えばイタリアでは、国内の聖地を回る短い距離の巡礼路歩きが人気だそうです。

 有名観光地をつなぐ昔からの道を自分の足で歩き、自然や遺跡を緩やかなペースで楽しむ。Withコロナ時代にふさわしいツーリズムでしょう。

 「マイクロツーリズム」を提唱しているのは、全国にホテルを展開している星野リゾートの星野格代表です。マイクロとは非常に小さいという意味です。

 ホテルのスタッフが、近所を歩いて食材、飲食店、自然などを掘り起こし、滞在客にその魅力を伝える努力をしています。

「スロー」と通じる考え方ですが、目指すの安心、安全に過ごしながら、地域の魅力を深く知るきっかけを作ることです。微細な部分にこそ、本当の旅の魅力が潜んでいるのかもしれません。

 「サステナブルツーリズム」にも注目が集まっています。持続可能型観光のことです。

 世界遺産の白川郷や、長良川の鵜飼いで知られる岐阜県の取り組みが有名です。

 いま旅行先を選ぶ人は、自然や田舎、安心安全などをキーワードにしているそうです。

 このため「持続可能な開発目標(SDGs)」と言った国際基準の達成に寄与するプランを作り、「日本の源流を探る旅」として海外に広くPRしています。

 伝統の刃物や美濃和紙作りの体験や、飛騨高山の酒蔵巡り。自転車で中山道をたどるツアーもあります。申し込みは多くありませんが、コロナ後に選ばれる観光地を目指しています。

 利用客が激減した航空業界では従来の常識を破る「無着陸観光旅行」が登場しました。

 韓国で人気を集めています。

 近隣国の上空を旋回し、帰国します。外国に行ったと見なされ、機内で免税品も変えるそうです。

 もちろん発熱をチェックし、機内では飲食をせず、常時マスクを着用という条件が付きです。

 飛行機旅行は気候変動に影響を与えているとの批判もあります。

 着陸しない短時間の空の旅は、環境にも優しいはずです。」と教えてくれる。

 最後に社説は、「旅と言えば、「失われた時を求めて」で知られるフランスの作家、プルーストはこんな言葉を残しています。

「発見の旅とは、新し景色を探すことではない。新しい目で見ることだ」

 小さな魅力を見つけて大切にし、ゆっくりと楽しむーー。新しい旅のスタイルは、時間に追われてきたわれわれの生き方も見直すよう、求めている気がします。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「外国語を話す人たちがあちこちで記念撮影をし、土産物店で買い物をする。どんな光景を目にしなくなってだいぶたちます」とのこと、

 「日本を訪れる観光客が3千万人を突破したのは2018年のことでした。日本政府は3千万人は通過点であり、東京五輪・パラリンピックが開かれる20年には4千万人を目指すと、強気のそろばんをはじいていました」とのこと、

 「ところが新型コロナウイルスの影響で。訪日観光客は前年同月比で99.9%減の月が続きます。その結果、期待していた外国からの観光客は、ほぼ蒸発しました」とのこと、

 「世界も状況は同じです。国連世界観光機関(UNWTO)によれば、世界での海外旅行客数は前年から74%、約10億人も減少しました。09年の世界規模の経済危機でも減少しましたが、わずか4%でした。今回の衝撃の大きさがわかります」とのこと、

 「UNWTOは専門家の見方として、世界各地における観光がコロナ前の水準に戻るのは、ワクチンが普及し、集団免疫が確立する24年以降になるとしています」とのこと、

 「新しい時代にふさわしい観光像の模索が始まっています。

 その一つが「スローツーリズム」と呼ばれているものです。例えばイタリアでは、国内の聖地を回る短い距離の巡礼路歩きが人気だそうです。」とのこと、

 「マイクロツーリズムを提唱しているのは全国にホテルを展開している星野リゾートの星野桂路代表です。マイクロとは非常に小さいという意味です。ホテルのスタッフが、近所を歩いて食材、飲食店、自然などを掘り起こし、滞在客にその魅力を伝える努力をしています。」とのこと、

 「利用客が激減した航空業界では従来の常識を破る「無着陸観光旅行」が登場しました。韓国で人気を集めています。」とのこと、

 等々を知ることができた。

 そして社説は、「発見の旅とは、新しい景色を探すことことではない。新しい目で見ることなのだ」とフランスの作家プルーストの残した「言葉」を、教えてくれ、

 「小さな魅力を見つけて大切にし、ゆっくり楽しむ、新しい旅のスタイルは、時間に追われて来たわれわれの生き方も見直すよう、求めている気がします」と述懐した。

 プルーストの言葉をじっくりかみしめながら、考えた。

 一昨年は年末はの心臓の検査から入院となり、この間続けてきた「海外一人旅」は、ドクターストップ&ファミリーストップがかかり、やむなく病床から旅行のキャンセルした。今年の年末は、コロナ禍のため「年末年始、海外一人旅」は中止した。過日、ベルリンを一人歩きし、ヒトラー終焉の地を踏みしめてきた。次は、ドイツのニュルンベルグを訪ね、ナチス・ヒトラーのニュルンベルグ裁判の足跡をある生きたいと思っていた矢先だった。

 この間目指す都市の情報を、書籍やネットを使って、徹底的に調べ尽くし、現地ではキョロキョロ歩き回って、自分の目で小さな発見を楽しんできた。

 今は、毎日、歩くことが老化に対する「最善のリハビリ」と勝手に決めて、朝の手賀沼湖畔の散歩、昼は仕事で役所や顧客回り、等々をしながら、きょろきょろ歩き回っている。
 プルーストのことば「発見の旅とは、新し景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ」を、日日実践している。同じ道でも、自分が歩くときは、いつの同じ時ではないし、出会う植物も動物も同じではない。近所を歩きながら、車でのお出かけの時は信号で停止した時、道端や縁石の間にたくましく生きている草たちのその生命力に感動し、がんばれよと声をかけている。

 

 


# by sasakitosio | 2021-05-13 19:35 | 東京新聞を読んで | Trackback

 512日付け東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「NHK連続テレビ小説「およょやん」が最終回に入っている。これは異色の朝ドラだった。

 古関裕而をモデルにした前作「エール」はサクセスストーリーとしての要素持っていた。

 ところが「おちょやん」の主人公・竹井千代は、悲惨な少女時代をへて女優になってもいっこうにサクセスせず、苦労の淵から這い上がれない。

 加えて彼女を取り巻く男たちのクズっぷり。朝ドラ史上サイテーの父親と話題になった父のテルヲ。せっかく再会したと思ったら怪しげな組織の一員になっていた弟のヨシヲ。終盤に至って劇団の若い女優を妊娠させ、千代に離婚してくれと頭を下げて視聴者をあぜんとさせた夫の一平。」と切り出した。

 続けて筆者は、「昨年、モデルになった浪速千栄子の自伝「水のように」を読んだときには、あまりにも壮絶な半生に「大丈夫なのか」と思った。これが朝ドラになるの?というより、どうせまた甘めの人情ドラマに改変しちゃうだろうと思ったのである。

 ちょっと見くびっていましたね。予想に反して「おちょやん」は朝ドラお得意の「親子の絆」を軽く見限り、最後に「夫唱婦随」も退けた。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「自伝で浪速千栄子は夫だった渋谷天外に「ありがたく御礼申し上げます」といやみったらしく書いている。あなたとの辛酸の20年のおかげで自分がある、と。この苦さをドラマはどう回収する?」として締めくくった。

 読んでためになった。

 私は、NHKの朝ドラは「サクセスストーリー」だから、好きだった。朝の仕事初めの前に、明るいサクセスストーリーを見聞きするのが、好きだった。だから、「おちょやん」画面が出ると、すぐチャンネルを変えてきた。

 ちなみに、視聴率はどの程度だったのか、知りたくなった。

 また「彼女を取り巻く男たちのグズっぷり」をこの欄で知ってみると、やはり「おちよやん」の朝ドラを見なくてよかったかもしれない、と思った。

 

 


# by sasakitosio | 2021-05-13 06:40 | 東京新聞を読んで | Trackback

511日付け東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「憲法記念日の53日国会前集会が始まる前、参加しようとした市民が機動隊に阻止され、腕を振り払っただけで「胸に手が触れた」として現行犯逮捕された。公務執行妨害の容疑である。

 私は現場にいなかったが、今まで何度も国会前集会に参加する時、機動隊に阻止されたり、迂回を命じられたりしたが主催者だ(本当のことです)と抗議したり、一般通行人のふりをして通り抜けてきた。」と切り出した。

 続けて筆者は、「今回逮捕されたのは全国一般労組東京南部の役員。だからか、翌朝自宅へ6人もの捜査員が到着、徹底家宅捜索、パスポートまで押収した。重大犯罪扱いで10日現内、まだ拘留中である。

 このような些末な「事件」で逮捕、家宅捜索、1週間にわたる拘留は異常だ。内田雅敏弁護人は「証拠隠滅、逃亡の恐れなどを具体的に検討することなく、漫然と認定して拘留したのは、許せない」と抗議している。

 安倍・菅内閣が長期化するにつれて、治安対策が厳しくなってきた。自分の身内には甘く、批判者には厳しいのは暴政である。」と指摘した。

 最後に筆者は、「表現・集会の自由と個人の人権尊重は、平和憲法を支える基本精神だ。

 関西生コン支部への不当労働行為、逮捕嫌の乱用、幹部の600日以上の長期拘留などは、憲法違反と言える大事件だ。

 集会、デモ弾圧、人権侵害は忍び寄る戦争といえる。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「憲法記念日の53日国会前集会が始まる前、参加しようとした市民が機動隊員に阻止され、腕を払っただけで「胸に手が触れた」として現行犯逮捕された」とのこと、

「今回逮捕されたのは全国一般労組東京南部の役員。だからか、翌朝、自宅へ6人もの捜査員が到着、徹底家宅捜索、パスポートで押収した。大犯罪扱いで10日現在、まだ拘留中である」とのこと、

 「内田雅敏弁護人は「証拠隠滅、逃亡の恐れなどを具体的に検討することなく、漫然と認定して拘留したのは許せない」と抗議している」とのこと、等々を知ることができた。

 そして筆者は「集会、デモの弾圧、人権侵害は忍び寄る戦争といえる。」と指摘した。

指摘の通りだと思いながら、考えた。

 関西生コン支部への不当労働行為、逮捕権の乱用、幹部の600日以上の長期拘留などを知った時、憲法違反の大事件だと思った。

 そして、この欄を読んで、集会、デモの弾圧、人権侵害は、関西で起きている「対岸の火事」と思っていたが、国会前のデモ参加者の逮捕と家宅捜索と現在拘留中、等々の現実は、人権侵害に忍び寄る「戦争」が始まっているのだ、と思った。

 平和憲法を守り続ける為に、人権侵害に忍び寄る「戦争」には、勝たねばならない、と決意を新たにした。


# by sasakitosio | 2021-05-12 18:53 | 東京新聞を読んで | Trackback