憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

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 8月31日(月)、曇り時々小雨。人少なし。
 毎朝の手賀沼散歩、入りの柏公園7時20分、イヌの散歩友達の一団に遇う。イヌに一斉に吠えられた。
 草原をあるいていて、戸張下の草原だが、芝生に、黒、白、黄色のまだ小さいキノコを発見した。三色揃っての発見は、珍しい。
 また、秋が近づくと、気温が低くなり、水路の水が透き通る。だから、水路沿いを歩くと、今年誕生した小魚が、一斉に団体で、逃げる、走る。魚が、必死になって動く姿が、美しい。
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by sasakitosio | 2015-08-31 18:02 | 手賀沼をたのしむ | Trackback

トランプ演説に酔う聴衆

 8月30日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者はジャーナリスト・木村太郎氏だ。
 まず筆者は、「「これなら支持が増えるのも無理はない」
 日本時間26日午前にCNN放送で中継された共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏の演説を見ていてそう思った。
 「いまの米国の指導者はスチュービットな(愚かな)人間だと思いますか? 違います。すごくスピューデットな人間です、」
 トランプ氏はこういうブラックなジョークを交えながらアイオア州ダビューク市のホールに集まった3千人の聴衆を沸かせていった。
 トランプ氏の演説が他の候補と違うのはテレプロンプター(視線を下げずに原稿を読む装置)を使わないことだ。
 メモだけを頼りに身ぶり手ぶり豊かに自分の言葉で語るのは、これまでの政治家になかった魅力のようにも思えた。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「違うのは演説の作法だけではない。訴える政策も既存の政治家とは一味もふた味も違う。
 立候補表明直後はメキシコ移民の不法移民締め出しを中心に訴えていたが、最近は外交問題にも触れるようになりこの日も通商問題や安全保障問題で自説をトランプ氏らしい表現で主張した。
 「中国人が嫌いなわけではないけれど、彼らは米国人の職を奪い工場を奪っていったのです。それなのに米国は中国に一兆四千億ドル(約168兆円)もの借金があるというのはどうしても解せません。彼らがよほど利口で私たちの代表がスチューピッドだとしか思えないのです」
 トランプ氏は中国を語るときによく日本を引き合いにだす。
 「日本にも1兆4千億ドルの借金があるですよ。先日ロスアンゼルス港で巨大な船から日本の自動車が続々と陸揚げされるのを見ました。私たちは代わりに牛肉や小麦を輸出しているのですよ。引き合うわけないじゃないですか」
 安全保障問題については米国の責任が片務的だと言い、ドイツや韓国との関係に苦言を呈した後日本に触れてこういった。
 「日本とは協定があって日本が攻撃されれば米国は直ちに救援しなければなりません。ところが米国が攻撃されてもかれらは何もしなくていいんです。これで公平な取り決めなんでしょうかね」」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「トランプ氏の主張は簡単だ。米国の指導者が無能だったから世界各国から付け込まれてダメになってしまった。
 自分ならビジネスの世界でタフな交渉にも勝ってきた経験があり、米国を再び世界一にできるというものだ。気になったのは、そういうトランプ氏の演説に聴衆が酔っているようにも見えたことだ。それを裏付けるように最近の世論調査でトランプ氏への指示がさらに高まっている。
 トランプ氏が「台風の目」的な存在の大統領選では、日本の「安保ただ乗り論」も争点になるかもしれない。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 中国と日本にアメリカは168兆円の借金があるとのこと、トランプ氏は日米安保をアメリカにとって公平な取り決めでは無いと思っていることを知った。
 筆者が「気になったのは、そういうトランプ氏の演説に聴衆が酔っているようにも見えたことだ。」とのくだりは、危険なにおいを感じた。アメリカ人が自信を失っていること、それを力で取り戻そうとしていること、そんな風景が見える。
 アメリカだけでなく、ロシアも、中国も、日本も、指導者の発言にそんな空気が感じられる。そして、国民がそれに酔う光景は、平和な普通の日常にとって、危うい気がした。
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by sasakitosio | 2015-08-31 06:58 | 東京新聞を読んで | Trackback
 8月30日、14時からの国会前集会に参加した。
 一時間前に、銀座線の国議事堂前駅を降りると、改札前の広場は、ひとひとひとでごった返していた。先行きが思いやられる様子だった。出口も人であふれ、警官が人の流れを右へと誘導していたが、多くの人は右回り、私はすいている左回りを選択。国会を一周して、憲政会館側の歩道も人であふれ、正門前で人が動かない。やむを得ず公園を抜けて。官庁側の歩道へ。国会正門を背にして、公園の縁石に腰を掛けて、歩道を続々と集会に向かう人々が、スピーカーの声に合わせ、「内閣打倒」「安保法案廃案」の声を聴きながら、なぜか涙が出てきた。年を取ると、何かと感動し、涙もろくなってきている。日本の民主主義も健在だ、と感動。
そこでは、各党代表のあいさつが終わるまでいて、その後は電車が混まないうちに、柏の憲法学集会へ向かった。
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by sasakitosio | 2015-08-30 19:22 | 今日の感動 | Trackback
 8月30日(日)、雨。11時過ぎ、上野公園にある東京芸大の展示場で、円山応挙の幽霊画を見た。幽霊画ではあるが、ふくよかな美人であった。髪は乱れていたが、美しい絵であった。同じ展示場に、葛飾北斎の番町皿屋敷のお化けの絵もあった。小さなものであったが、北斎絵の迫力にあふれていた。良い目の保養ができた。
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by sasakitosio | 2015-08-30 19:03 | 今日の感動 | Trackback
 8月28日付東京新聞朝刊一面に、「戦後70年消えぬ心の傷」との大見出しで、元兵員が「残虐行為の悪夢」に悩まされた記事が載った。記者は、辻渕智之氏だ。
 今日はこの記事を学習することにした。
 記事は、「アジア太平洋戦争の軍隊生活や軍務時に精神障害を負った元兵員のうち、今年7月末時点で少なくとも10人が通院を続けていることが分かった。
戦争、軍隊と障害者の問題を研究する埼玉大の清水寛名誉教授(障害児教育学)は「彼らは戦争がいかに人間の心身を深く長く傷つけるかの生き証人」と指摘している。
 本紙は、戦傷病者特別援護法に基づき、精神障害で療養費給付を受けている元軍属の有無を47都道府県に問い合わせた。確認分だけで、入院中の元兵員は福岡など4道県の4人。いずれも80歳代後半以上で、多くは約70年間にわたり入院を続けてきたとみられる。通院は東京と島根など6都県6人。
 療養費給付を受ける元兵員は1980年代には入通院各500人以上いたが、年々減少。入院者は今春段階で長野、鹿児島両県にも1人ずつたが5,6月に死亡している。
 清水氏によると、戦時中に精神障害と診断された兵員は、精神障害に対応する基幹病院だった国府台陸軍病院(千葉県市川市)に収容され、38-45年で10400人余に上った。この数は陸軍の一部にすぎず,症状が出ても臆病者や詐病扱いで制裁を浴びて収容されなかった場合も多いとみられる。
 清水氏は同病院の「病床日誌(カルテ)約8千人分を分析。発症や変調の要因として戦闘行動での恐怖や不安、疲労のほか、絶対服従が求められる軍隊生活への不適応、加害の罪責感などを挙げる。
 診療記録で、兵士の一人は、中国で子どもも含めて住民を虐殺した罪責感や症状をこう語っている。
 「住民ヲ7人殺シタ」
 「ソノ後恐ロシイ夢ヲ見」
 「又殺シタ良民ガウラメシソウニ見タリスル」
 「風呂ニ入ッテ居テモ廊下ヲ歩イテイテモ皆ガ叩キカカッテハシナイカトイフヨウナ気ガスル」
 残虐行為が不意に思い出され、悪夢で現われる状態のついて、埼玉大の細渕富夫教授 (障害児教育学)は「ベトナム、イラク戦争の帰還兵で注目された心的外傷後ストレス障害             
(PTSD)に類似する症状」とみる。
 清水氏は「症状が落ち着いて入院治療までは必要のない兵員が、偏見や家族の協力不足などで入院を強いられてきた面もある」と説明。
 また今後、安全保障関連法案が成立して米国の軍事行動に協力すると、「自衛隊でもおびただしい精神障害者が生じる」と懸念する。」と教えてくれた。
 読んで勉強になった。これは、全国民必読の記事だと思った。もちろん現役の自衛隊員のすべてに。
 読んで、人間は、戦争で一時的に「狂気」になり蛮行を為すが、平和になれば「正気」の常態にもどり、狂気時の蛮行が深く「心を傷つけ」つづける存在であることが、よく分かった。
 中で、診療記録で一人の兵士が「風呂に入っていても廊下を歩いていても皆が叩きかかってきはしないかというような気がする」とのくだりは、過去に「戦争を推進・協力してきた人々及びその末裔」の心に残っていないのだろうか?
 
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by sasakitosio | 2015-08-30 08:14 | 東京新聞を読んで | Trackback
 8月30日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「安倍晋三首相は安全保障法制について、国民の安全を守るためと言い張る。この人物が国民の命や安全をうんぬんすることは、生まれつきの詐欺師が誠実を口にするようなもの、腹が立って仕方がない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「8月25日、政府は福島第一原発の被災者のうち、放射線量が比較的低い地域の人たちへの支援の基本方針を見直し、閣議決定した。
 「(福島から)新たに避難する状況にはない」との一文を加えたと、新聞は報じている。生活基盤を失った被災者に対して、線量が低い地域に戻らないのはお前らの勝手だから、これ以上支援しないと宣告したわけである。原発再稼働を始めた直後にこれか。人でなしの所業としか言いようがない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「こんな人でなしたちが、安保法制を作って何をしようというのだ。国民の生命、安全などというご託を信じてはならない。安倍首相以下政府与党の首脳が国民の生命、生活をいかに軽んじているかは、この一事をもって明らかである。
 昔のテレビドラマの中で、萬屋錦之介演じる主人公が最後に「てめえら人間じゃねえ、たたき軌ってやる」と悪者を成敗していた。私は暴力を否定するが、気分としてはこう叫びたい。
 今日30日は国会前で安保法制に反対する大集会が開かれる。人でなしたちを叩きのめすためにみんなで集まろう。」として締めくくった。
 読んで納得、今日の集会に参加したいと思っている。
 
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by sasakitosio | 2015-08-30 07:39 | 東京新聞を読んで | Trackback
 8月29日(土)曇り時々雨。
 実家の兄の孫が、金曜日にレギラー出演していると聞いていた、下北沢GRIPに行ってきた、
柏から1時間余で小田急線下北沢に着いた。半世紀前によく利用した駅だが、今、駅の改良工事をしていて、迷路だった。運よく、北口にたどり着き、北沢2丁目25標識を発見。2丁目25の一画をぐるりと一回りしたが、看板が見当たらない。近くの骨董屋に聞いたが、教えてもらったビルは弐階も参階も鍵が閉まりっぱなし。もう一回りをして、こんどは自転車の整理をしている年寄りに聞く。
「大丸ピーコック」は目の前のビルとのこと。みるかぎり、どう見ても三階建だ。だが、中に入って、階段を上がっても、塾らしきものはあるが、ライブ会場らしきものは見当たらない。
 中に入ると、不思議なことに4階になっていた。ふと、非常口らしいところの柱に、B4の大きさの「下北スラッシュ」の文字と矢印が目に入った。細くて暗い通路を通っていくと、奥の一部屋がそれだった。下北沢の駅についてたのが約1時間前だったので、焦らなかったが。
 15時の開演の20分前に会場に入り、折りたたみ椅子が16こ用意されていた。それに座って待っていると、若い女性を中心に人が集まってきた。
 8グループが、二人有、一人有、掛け合い漫才、コント、一人芝居、ギターと歌もあり、もろもろ、上手も下手もすべてオリジナルというのがよかった。
 ただ、狭い部屋で、若者がほとんどなのに、やたら演者の声が多くて、うるささを感じるほどだった。
 講釈で言う、前座の大声のようだった。次世代型お笑いは、高齢者向きに大声で演じることに特徴があるのかもしれない。
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by sasakitosio | 2015-08-29 19:51 | 今日の出会い | Trackback

信頼醸成サミット

8月28日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がる。筆者は作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「8月22日、ロシアのメドベージェフ首相が、北方領土の択捉島を訪問した。日本政府は、菅義偉官房長官や岸田文雄外相が外交ルートを通じて、メドベージェフ首相の北方領土訪問の中止を働きかけた。しかし、ロシア側は日本政府の働きかけを一切無視した。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「当初からロシアが日本の働きかけを無視し、メドベージェフ首相が択捉島訪問を強行することが確実であることは想定されていた。このような場合は、「ロシアにおいて、外交は大統領の専管事項で、首相は平和条約〔北方領土〕交渉を担当していないので、これによりロシアの対日政策が変化することはないので、コメントするには及ばない。いずれにせよ、安倍晋三首相とプーチン大統領の合意が北方領土交渉の基盤になる」という趣旨の声明を出して、体を交わす必要があった。政府首脳によるメドベージェフ首相の北方領土中止要請が無視されたことで、日本外交の無力さが、国際社会に可視化されてしまった。」と指摘した。
 最後に筆者は、「こういう状況でプーチン大統領が公式訪問しても、北方領土交渉も日露の戦略的提携も進まない。
 ここで外交戦略を組み換える必要がある。
 プーチン大統領を安倍首相の故郷である山口県に招いて、両首脳の個人的関係を強化する信頼醸成サミットを行うことだ。日ロ間の払拭が焦眉の課題だ。」と締めくくった。
 読んでためになった。
 筆者の「政府首脳によるメドベージェフ首相の北方領土訪問中止要請が無視されたことで、日本外交の無力さが、国際社会に可視化されてしまった。」との指摘は、その通りだと思った。
 また、「コメントするに及ばない」「体を交わす必要があった」等の筆者の指摘は、喧嘩の仕方を教えてくれる。
 数多くの役人と与党の議員の中に、筆者のような「かわしの技」を使える「人材」がいなかったことは、なぜだろうか?
 そして、政権・政府は、アメリカに追随していれば、安保法制を強行し軍事力を強化すれば、世界は日本を「一等国」として尊敬してくれると思っているのだろうか?
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by sasakitosio | 2015-08-29 07:56 | 東京新聞を読んで | Trackback
 8月26日付東京新聞朝刊26面と27面に渡り「こちら特報部という欄がある。担当記者は、三沢典丈氏と鈴木伸幸氏の二人だ。
 今日はこの記事を学習することにした。
 まず記事は、「米国のアーミテージ元国務副長官やナイ元国防次官補ら超党派の日本専門家が三年前に発表した報告書がにわかに脚光を浴びている。集団的自衛権の行使容認に原発再稼働、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加・・・。
 「二流国に転じてもいいのか」と恫喝交じりで突きつけた提言が、安倍政権の主要政策と酷似しているのだ。
 アーミテージ氏ら「ジャパンハンドラーズ」の跋扈は今始まった話ではないが、中国の台頭など世界情勢が激変する中、いつまでも「対米従属」でいいのか。
 19日、安全保障関連法案に関する参院特別委員会。
 生活の党の山本太郎共同代表は、「アーミテージ・ナイ報告書」の内容と安保法案の類似点を列挙したクリップを示しながら皮肉った。
 「ほとんど重なっている。完コピって言うんですよ。完全コピー」
 日本のタンカーが 通過する海上交通路(シーレーン)の保護、掃海艇のホルムズ海峡への派遣、日米共同の南シナ海監視・・・。なるほどうり二つではないか。
 集団的自衛権については、「禁止は同盟にとって障害」と断じる一方、「平和憲法の変更は希求されるべきではない」と付言した。憲法解釈の変更による行使容認を促しているとも読める。
 中谷元・防衛相は「結果として重なる部分もあるが、わが国の主体的取組」と反論したが、
山本氏は、「米国のリクエスト通り。いつ植民地をやめるんだ」と切り捨てた。」と教えてくれる。
 つづけて記事は、「報告書の正式名称は「米日同盟――アジアの安定のために」。米国の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)が民主党政権時の2012年8月に発表した。アーミテージ、ナイ両氏の共同執筆による報告書は00年、07年に続く第三弾だ。
 第一次では、米英の関係をモデルに、日米同盟の再構築を提案した。
 第二次では、中国、インドなど新興国の台頭によるアジアの秩序変化を念頭に、日米同盟強化と米国のアジア回帰路線の強化をうたった。
 民主党政権下の第三次報告書はどうか。
 「日本は一流国であることを望むのか、二流国に転じても不満はないのか」
 「二流国の地位で満足なら本報告書に用はない」と威圧した上で、 「日本が(米国の)完全なるパートナーになること」を迫った。
 第一次、第二次と比べると、第三次では、経済を色濃く絡める。
 エネルギー戦略では「原発を慎重に再稼働を進めるのは適切」と強調。貿易問題でも、発表時は交渉参加前だったTPPについて「交渉入りの遅れを食い止めることが、日本の経済安全保障上の利益にかなう」とせかした。
事実、日本は13年にTPP交渉参加。
原発の再稼働も、九州電力川内原発(鹿児島県)が先陣を切った。民主党政権下のメッセージのはずだが、安倍政権の政策マニュアルかと見まごうばかりだ。
 それもそのはず、安倍晋三首相は、政権復帰から間もない13年2月に訪米した際、CSISで講演し、「日本は今も、これからも、二級国家ににはなりません」と第三次報告書の履行を暗に宣言した。集団的自衛権の行使容認を閣議決定した直後の昨年7月中旬には、CSISのジョン・ハレム所長やアーミテージ氏らが来日し、安倍首相を表敬訪問している。」と教えてくれる。
 さらに記事は、「ところで報告書に名を冠したアーミテージ、ナイ両氏はどんな人物なのか。
 アーミテージ氏はアナポリス海軍兵学校を卒業後にベトナム戦争に従軍。共和党の大統領候補にもなったボブ・ドール上院議員のアシスタントを経て政界に近づき、共和党政権下で国防次官補、国務副長官を歴任した。現在は自ら興したコンサルタント会社の代表に就いている。 
 ナイ氏はハーバード大で博士号を取得した国際政治学者。母校で教える傍ら、民主党政権下で国務副長官、国防次官補を務めた。
 両氏ら日本専門家は、米国では、「ジャパンハンドラーズ」と呼ばれている。その呼称を元外務省国際情報局長の孫崎享氏は「侮辱的」と表現する。「ハンドラーとは馬や犬の調教師を意味する。米国は日本を調教する相手と思っている」
 ハンドラーズは戦後史の随所で活躍してきた。典型例は1989年に始まった日米構造協議である。
 繊維、鉄鋼、自動車と日本の対米輸出が膨らむ中、米国は「日本市場は閉鎖的。規制を緩和し、開放すべきだ」と主張。
 大規模小売店舗法(大店法)の見直しや内需拡大のための公共事業の拡大など、内政干渉まがいの対日要求を繰り返した。
 その後、同協議は93年から日米包括協議に衣替えして継続され、94年には相互に規制緩和を求める年次改革要望書がスタートした。
 相互といっても、米国からの要望事項が圧倒。
 日本の国民生活に大きく影響した郵政民営化や銀行の不良債権処理も同要望書に記載されてていた。
 「戦後、日本は軍事的には米国に守られ、対米輸出で豊かになった歴史がある。敗戦の劣等感も あって、米追従が習い性。かなりの要求に応えてきた」と孫崎氏は打ち明ける。
 もっとも、そんな従属構造を日本側も利用してきた。
 「政治家や官僚が政策実威のために米側から要求してもらうことがままある。
 第三次アーミテージ・ナイ報告書の「原発再稼働」は日本の原子力ムラから働きかけたのだろう」(孫崎氏)
 不思議なのは、現在民間人のアーミテージ、ナイ両氏が民間団体のCSISから出した報告書が、安倍政権が「冠コピ」するほどの影響力を持っていることだ。
 孫崎氏は「CSISのようなシンクタンクは国務省や国防総省とも親密で人材の交流も盛ん。
 ジャパンハンドラーズは超党派の集まりなので、政権交代しようと影響力は変わらない。
 今回の報告書は安全保障にかかわる人たちの総意といっていい」とみる。」と教えてくれる。
 さらに続けて記事は、「もちろん、米国の要求は、日本の国益とは必ずしも一致しない。いつまでも対米従属でいいのか。
 群馬県立女子大の野口和彦教授(国際関係論)は「米国から見れば、冷戦終結後、日本の戦略的価値が低下している。
今の日本政府には、同盟国としてきちんとした対応をしないと、米国から見捨てられるという恐怖心がある」と指摘した上で、安保から経済まで網羅した第三次アーミテージ報告書について「安保だけではなく、経済やエネルギー面でもより米国の期待に応える方向で政策決定がなされているのではないか」と解説する。」と教えてくれる。
 最後に記事は、「日本の地盤沈下は、軍事的にも経済的にも存在感が増して得いる中国抜きには語れない。
 元駐レバノン大使の大木直人氏は「上海株の暴落といった中国発の経済事象が世界に影響するようになっている。米中は相互関係を強めていて、経済危機には日本抜きに米中で対応するようになる」と説く。
 孫崎氏も「外交は親米か、反米かという単純な話ではない。米国との関係は大切だが、中国や韓国、東南アジア連合(ASEAN)などの周辺国とも戦略的に相互関係を強化しておかないと、米中に挟まれて日本が翻弄されるといった事態になりかねない」と警鐘を鳴らした。」と締めくくった。
 読んで大変勉強になった。
 「米国の保守系シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)が民主党政権時の2012年8月発表した「米日同盟――アジアの安定のために」が、安倍政権の主要政策と酷似している」とのことは、政権側から聞こえてくる「愛国主義」はどこへ行ったのだろうか?
 また、元外務省国際情報局長・孫崎氏の「米追従が習い性」の発言は、外務省が日本国民の利益より、アメリカの利益に奉仕しているように見えるのは、ごく自然な受け止め方だったらしい。
 さらに、「政治家や官僚が政策実現のために米側から要求してもらうことがままある」との指摘は、為政者による国民だましのような気がして、腹立たしく思った。
 
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by sasakitosio | 2015-08-28 06:18 | 東京新聞を読んで | Trackback

語られぬ体験

 8月27日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「米国奴隷制の廃止から約70年後、1930年代に最後の生き残り世代に聞き取り調査が行われた。
 二千人以上の黒人が対象の国家事業だ。近刊のE・バプテスト著「半分は語られなかった」(未訳)は他の一時資料を駆使して、最低辺を生きた人々の体験に迫る。
 家族から突然引き離されて競売にかけられ、深南部の綿花プランテーションで強制労働と拷問に耐えた人々の物語で、迫真の叙述は一人称の語りに近づいていく。
 専門書だが、衝撃的な内容で一般読者の反響も大きい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「19世紀前半の米国の奴隷制、起業家精神や金融仲介などからなる市場原理に基づいたもので、この制度こそ綿を当時の世界商品にしたのだ。暴力と恐怖の「鞭のテクノロジー」が半世紀の間に労働効率を4倍に高めたという。 
  現代の市場経済をこの制度から分かつのは、「生身の人間は商品化できない」という公準だけだ。逆に、現代の商品化は労働力や技能から人格や感情や意欲に、さらに公共財や生殖機能や臓器にまで及んでいる。」と指摘した。
 最後に筆者は、「表舞台で脚光を浴びる人々の行状や口跡だけでは歴史や社会の半分しかつかめない。統計数字も使い方次第で目を欺く。ブラック企業やアマゾン社の陰湿な職場に関する報道も、語られない体験の氷山の一角と理解すべきだ。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 まず「現代の商品化は労働力や技能から人格や感情や意欲に、さらに公共財や生殖機能や臓器にまで及んでいる」との指摘は、ショックなことであったが、事実のようだ。
 「表舞台で脚光を浴びる人々の行状や口跡だけでは歴史や社会の半分しかつかめない。」・「統計数字も使い方次第で目を欺く」等の指摘は、日々刻々ウソと真実・事実を見抜く眼力を磨く努力を迫られた気がした。 
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by sasakitosio | 2015-08-28 06:00 | 東京新聞を読んで | Trackback