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by sasakitosio

日本資本主義の現段階<鎌倉先生は「個別資本が国家の壁を乗り越えてひたすら利潤を追求する帝国主義、すなわち、レーニンが「帝国主義論」で規定した金融資本主導の資本主義とみるべき」と答えた!>

2月16日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。

今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「13日、八重洲ブックセンターで行われた出版社[金曜日]主宰のトークイベントで久しぶりに鎌倉孝夫先生(83)と率直な意見交換をした。

 日本社会の現状分析がテーマで、筆者が「現段階の日本資本主義については、国家独占資本主義と見るのが妥当ですか」と尋ねた。

 国家独占資本主義とは、国家がシステムとしての資本主義を守るために経済過程に介入し、資本に譲歩を迫って福祉政策を行うことを指す。」と切り出した。

 続けて筆者は、「鎌倉先生は、「国家独占資本主義は、社会主義革命を防ぐことが主な目的だったので、ソ連体制が崩壊した現段階では当てはまらないと思う。むしろ多国籍資本という形で、個別資本が国家の壁を越えてひたすら利潤を追求する帝国主義、すなわち。レーニンが「帝国主義論」で想定した金融資本主導の資本主義と見るべきだ」と答えた。

 アカデミズムでも論壇でも、マルクス経済学はほとんど影響を失っているが、社会の構造をダイナミックにつかむには現在も「資本論」の論理を発展させた存在論的な見方が重要と鎌倉先生と話していて感じた。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「今から41年前、埼玉県浦和高校2年の時に筆者は、当時、埼玉大学助教授だった鎌倉先生が主催する資本論研究会のメンバーに加えてもらった。あのとき「資本論」に触れたことが筆者のその後の人生に大きな影響を与えた。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「13日、八重洲ブックセンターで行われた出版社[金曜日]主宰のトークイベント」があったとのこと、

 「筆者が「現段階の日本資本主義については、国家独占資本主義と見るのが妥当ですか」と尋ねた」とのこと、

 「鎌倉先生は、「国家独占資本主義は、社会主義革命を防ぐことが主な目的だったので、ソ連体制が崩壊した現段階では当てはまらないと思う。

 むしろ多国籍資本という形で、個別資本が国家の壁を越えてひたすら利潤を追求する帝国主義、すなわち、レーニンが「帝国主義論」で規定した金融資本主導の資本主義と見るべきだ」と答えた」とのこと、等々を知ることが出来た。

 鎌倉孝夫先生の日本社会の現状分析では、日本は「金融資本主導の資本主義」と見るべきとのことであるが、その時、剰余価値の分配の理論はどのようになるのだろうか、知りたくなった。

 また、筆者や鎌倉先生は、中国の独裁国家における資本主義の現実と未来を、どのように分析されるのだろうか、知りたくなった。


by sasakitosio | 2018-02-17 06:50 | 東京新聞を読んで | Trackback