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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

入試ミスの代償< 阪大としてどう責任をとるのかという話は一向に聞こえてこない?民間や世間では決して通らない”身内”の論理でこの問題を片づけることは許されないだろう!!??>

1月18日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、日本総研上席主任研究員・河村小百合氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「大阪大学の入試ミス問題が報じられている。外部から複数回指摘されながら対応が遅れた。30人の人生を大きく左右する結果となった。」と切り出した。

 続けて筆者は、「国立大学は2004年度法人化されたが、その枠組みは三年先行した独立行政法人(独法)とは相当異なる。

 独法は移行前の特殊法人等の問題の反省から、各主務府省の枠を超え民間の目を含む客観的評価を受ける情報開示を徹底する。

 これに対して国立大学法人は、憲法で保障される「学問お自由」ひいては「大学の自治」を”錦の御旗“に評価は文部省の枠内どまり、教育・研究は専ら大学関係者という”身内“だけで評価、という枠組みだ。

 対外的な情報開示の度合いも低い。外部の厳しい眼が意識されない組織だからこそ、今回の不祥事が生じたのではないか。」と指摘した。

 最後に筆者は、「阪大は不合格者だった30人に対し合格していいればかからなかった費用を補償し、慰謝料等も検討する由だ。

 その費用はいったいどこからだすのか?国民の血税が原資の運営費交付金からか?学生や家族が必死に工面し納める授業料からか?

 そのようなことは簡単に許されるものではないはずだ。

 にもかかわらず今回の事態、阪大としてどう責任を取るかのかという話は一向に聞こえてこない。

 民間や世間では決して通らない”身内“の論理でこの問題を片づけることは許されないだろう。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「大阪大学の入試ミス問題が報じられている。外部から複数回指摘されながら対応が遅れた。30人の人生を大きく左右する結果になった。」との指摘、

 「国立大学法人では、憲法に保障される「学問お自由」ひいては「大学の自治」を“錦の御旗”に、評価は文部科学省の枠内どまり、教育・研究は専ら大学関係者という”身内“だけで評価、という枠組みだ。」との指摘、

 「対外的な情報開示の度合いも低い。外部の厳しい眼が意識されない組織だからこそ、今回の不祥事が生じたのではないか、」との指摘、等々の指摘はよく理解できた。

 また筆者は「阪大は不合格だった30人に対して合格していればかからなかった費用を補償し、慰謝料も検討する由」とのことを教えてくれる。そして筆者は、「その費用はどこから出すのか」と疑問を呈した。

 現状では「運営交付金」や「授業料」から出すことになるのだろうが、管理責任者の責任・負担が大前提になければ、民間や世間は納得しないのではないか、と、筆者の指摘で、考え、思った。


by sasakitosio | 2018-01-22 07:11 | 東京新聞を読んで | Trackback