歌声よ起これ!< かって、労働運動や学生運動は歌声とともにあった!街には、歌声喫茶から歌声が漏れていた!これだけ庶民が権力からひどい目に遭わされている時代はない!!>
2018年 01月 17日
1月16日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにする。
まず筆者は、「「唖然坊演歌とブラジル移民の歌」と題する歌とトークの会が先週末にあった。
ジャズドラマー土取利之行さんと「現代の吟遊詩人」とも称されている松田美緒さんとの掛け合いである。
コンサートに出かけるチャンスなどなかなかないのだが、昨年夏「軟骨的抵抗者 演歌の租・添田唖然坊語る」というタイトルの対談集を出している土取さんの久しぶりの帰国なので、早速駆け付けた。」と切り出した。
続けて筆者は、「明治末期から大正にかけて、政治批判を民衆の哀歓に染み込ませてうたわれてきた唖然坊の歌が、ブラジルへ移民を運んでいた笠戸丸の船内でうたわれ、さらにはジャングル開拓の生活の中で、いくつかの替え歌となって変容、変節しながら歌われ続けていた。
と松田さんがブラジル的熱愛を込めて、そのいくつかを披露した。
ラッパ節や「籠の鳥」など、庶民になじみ深く、親しみやすい七五調、七七調で浸透した。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「かって、労働運動や学生運動は歌声とともにあった。いま、ともにうわれる歌は半ば強制された君が代斉唱しかない。
いま唖然坊流の風刺、嘲笑、抵抗、抗議の歌はラジオやテレビから放逐された。
しかし、短歌や俳句のリズム感に依拠した歌は滅びない。
これだけ庶民が権力からひどい目に遭わされている時代はない。抵抗の歌よ、立ちあがれ!」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「唖然坊演歌とブラジル移民の歌」題する歌とトークの会が先週末にあった」とのこと、
筆者は「昨年夏「軟骨的抵抗者、演歌の租・添田唖然坊を語る」という対談集を出した」とのこと、
「明治末期から大正にかけて、政治批判を民衆の哀歓に染み込ませてうたわれていた唖然坊の歌が、ブラジル移民を運んでいた笠戸丸の船内でうたわれ、さらにジャングル開拓の生活のなかで、いくつかの替え歌となって変容、変節しながら歌われ続けていた」とのこと、
「いま唖然坊の風刺、嘲笑、抵抗、抗議の歌はラジオやテレビから放逐された」とのこと、等々を知ることが出来た。
何とかして、「唖然坊の歌」を聞いてみたくなった。自分でも、歌ってみたい、と思った。