権力を持つ怖さ< 忙しい勤務の後には長い会議が待っていると思うとぞっとした!!看護師長になると、病棟の会議に出るのがつらく無くなった!!続けるのも止めるのも私次第、権限があれば拘束感もない!!>
2017年 11月 07日
11月6日付東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、看護師・宮古あずさ氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「権力は怖い。そう思ったのは30代の終わり。管理職になって間もない時だった。
職名は看護師長。
病院全体を見ると、医師が優位に立つ一方、担当する病棟の看護師に対しては、大きな権限を持つ役職である。
きっかけは病棟で毎月行われる定例の会議。
かって一緒に働いた看護師長の中には、この会議を延々とつづける人がいた。最も長い会議は、3時間超えで、勤務後開始となる会議は6時ころから始めまり、9時過ぎても終わらなかった。」と切り出した。
続けて筆者は、「忙しい勤務の後には、長い会議が待っている。 そう思うとぞっとした。
だから昇格が決まり、最初に考えたのは、この会議の短縮化。ケアがらみの話は難しくとも、会議に割く時間なら、看護師長の智恵と権限で減らせると考えた。
看護師長として勤務していた7年間を振り返り、ほぼ実践できたと思う。
一方で、驚くべき発見もあった。看護師長になると、病棟の会議に出るのが全くつらくないのである。」と教えてくれる。
最期に筆者は、「なぜなら、最終的な会議の運営は私の権限に委ねられており、続けるも止めるも私次第。 権限があれば、拘束感もなく、これなら何時間でもいけそうだと思った。
権力は怖い。あんなに嫌だった会議がつらくなくなるほど感覚が変わるのだから。
自分の変質を自覚し、自分を甘やかさない厳しさが不可欠である。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「忙しい勤務の後には長い会議が待っている。そう思うとぞっとした」とのこと、
「看護師長になると<略>、最終的な会議の運営は私の権限に委ねられており、続けるも止めるも私次第。権限があれば拘束感はない」とのこと、等々を知ることが出来た。
30前から自由業をやっていて、仕事上の拘束感は全くないまま45年が過ぎた。一人で気ままにやっている仕事に比べ「組織」は何倍も大きな仕事ができると思うが、そこにはメンバーの精神的な苦労が積み重なっていることを、改めて知った。
いずれもいい人生だと思うが、収入は不安定で退職金はないが、定年がなく気ままに生きて行ける、今の自分は結構幸せな老後を送っていると、思っている。