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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

金融政策 出口への備えを急げ<米国のFRBは先週、保有する米国債などの量を減らし始めることを決めた!欧州銀行(ECB)は来月、資産買入れ量を減らすことを決める見通しだ!日銀の「一人旅」の様相?>

9月25日付朝日新聞社説に、日銀の金融政策が載った。今日はこの社説を学習することにした。

 まず社説は、「3人並んで歩いてきたが、一人は向きを変えて帰り道につき、もう一人も折り返すしたくを始めた。残るは一人。

 米国、欧州、日本の中央銀行を見比べると、さしずめこんなところだろうか。

 米国の連邦準備制度理事会(FRB)は先週、保有する米国債などの量を減らし始めることを決めた。異例の金融緩和からの「正常化」に向けて、仕上げに入る。

 欧州銀行は(ECB)は来月、資産買入れ量を減らすことを決める見通しだ。

 一方、日本銀行は先週の会合で、「異次元緩和」の継続を確認した。ECBの方向転換が明確になれば、日銀の「一人旅」の様相が強まる。」と切り出した。

 続けて社説は、「日銀の黒田総裁も言うように、金融政策はその国の経済・物価動向に基づいて決まるものである。物価上昇率が1%台半ばの米国に対し、日本は0%台の半ば。彼我の差は大きい。

 ただ、金融市場では、各国の動向が即座に影響しあう。想定外に動きが起きないか、目配りが欠かせない。
 また、正常化に向かう米国は、景気後退時に打てる政策の余力が増している。

 一方、日本は手段が乏しいままで、注意が必要だ。

 さらに重要なのは、将来の「出口」への備え方である。

 米国でも、物価上昇率は想定より鈍く、FRBには慎重な手綱さばき求められる。

 膨らんだ資産を減らすには、かなりの時間がかかるとみられる。

 一方、日銀の資産規模はすでに実額でFRBを超え、対GDP比ではFRBの4倍近い。出口では米国以上の難題に直面する。
 緩和をどう手じまいするのか。
 その際、経済に想定外のショックを与えないか。
 日銀の損失にどう対処するのか。
 国民への説明は明らかに不十分だ。」と指摘した。

 最後に社説は、「日銀は、確実でないことをいうと市場を混乱させる、と繰り返す。

 だが、帰路の見通しがなければ、「一人旅」の不安は増すばかりだ。世界的に景気が安定し、米欧で動きが始まる今こそ、議論深める好機だろう。逃げてばかりでは信頼を失う。

 国債残高が膨らむなかで、将来、、物価目標達成後の「出口」で利上げが必要になっても、利払いの増加を恐れる政府からブレーキを掛けられる恐れが指摘される。黒田総裁は会見で、「妥協することはありえない」と述べ、その懸念を否定した。

 実際にそうした局面になったときに、中央銀行の独立性を貫けるかどうか。

 来春選ばれる次の総裁の重要な条件になる。」として締めくくった。 

 読んで勉強になった。

 「正常化に向かう米国は、景気後退時に打てる政策の余力が増している。一方、日本は手段が乏しいままで、注意が必要だ」との指摘、

 「米国でも、物価上昇率は想定より鈍く、FRBには慎重な手綱さばきが求められる。膨らんだ資産を減らすには、かなりの時間がかかるとみられる。」との指摘、

 「国債残高が膨らむなかで、将来、物価目標達成後の「出口」で利上げが必要になっても、利払いの増加を恐れる政府からブレーキをかけられる恐れが指摘される」とのこと、

 「日銀の資産規模はすでに実績でFRBを超え、対GDP比ではFRBの4倍近い。出口では米国以上の難題に直面する。」との指摘、等々はよく理解できた。

 確かに、国債暴落の際の日銀の損失にどう対処するのか?

 利上げが必要になった時、利払いの増加を恐れる政府からブレーキを掛けられた時に、利上げをしても、利上げをしなくても、経済に想定外のショックが生じると思うが、どうするか?

 株や投資信託や外貨に投資している人々の、資金は想定外のショックの時に、バブル時のように弾けないのだろうか? 

 疑問は尽きない!


by sasakitosio | 2017-10-13 17:10 | 朝日新聞を読んで | Trackback