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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

武士道の秋 <国民は怒り、落胆し、内閣支持率はみるみる下落した!私たちの心の根底に潜む武士道の灯に火をつけてしまったのだろう!日本はまだ、健全である!???>

9月16日付東京新聞朝刊社説横に、「風来語」という欄ができた。筆者は、主筆・小出宣昭氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「涼しい風が、遠慮がちに鳴くコオロギの声を運んでくる。

 秋である。澄み切った空、もののあわれを感じさせる夕暮れ、そして名月。武士のように端正で清らかな季節が、私も好きだ。

 そういえば私たちは、侍ジャパンとか、青きサムライとか、野球やサッカーの代表に武士の名称を用いて胸を高鳴らせる。

 侍が強いからではない。

 彼らが漂わせる秋ような潔さ、さわやかさが心の琴線を揺さぶるからだろう。」と切り出した。

 続けて筆者は、「武士道なる精神の風土が消えて150年がたつ。にもかかわらず新渡戸稲造博士の言に従えば「昔あって今はあらざる遠き星がなお我々の上にその光を投げているように」、武士道の精神は日本人の心の奥底で静かに息づいている。

 正義感、勇気、慈しみの仁、礼節、誠、名誉、克己。これらすべてをにじませる人としての品格。

 士農工商と言った身分制度ですら、清らかさを保つ哲学的な意味を持つ。

 権力としての士と、財力としての商を最大限に引き離すことで社会の品位と信頼を定着させていたからだ。

 武士は質素を旨としたからこそ尊敬された。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「この夏、日本の政治は権力と財力の混同疑惑で揺れに揺れた。

 総理夫人が名誉校長をつとめた学園の国有地を8億円も安く払い下げたり、総理の友人が経営する教育施設が真っ先に特区の認定を受けたり、防衛省の情報隠し疑惑まで加わった。

 政治における信、誠、義,礼、そして品位はどこへいったのか。

 国民は怒り、落胆し、内閣支持率はみるみる下落した。私たちの心の根底に潜む武士道のともしびに火をつけてしまったのだろう。

 日本は、まだ健全である。<後略>」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「武士道の灯は日本人の心の奥底で静かに息づいている。正義感、勇気、慈しみの仁、礼節、誠、名誉、克己。これらすべてをにじませる人としての品格。」との指摘、

 「士農工商といった身分制度ですら、清らかさを保つ哲学的な意味を持つ。権力としての士と、財力としての商を最大限引き離すことで社会の品位と信頼を定着させていたからだ」との指摘、
 「この夏、日本の政治は権力と財力の混同疑惑で揺れに揺れた」との指摘、

 「政治における信、誠、義、礼、そして品位はどこへ行ったのか。」との嘆き、とうとうはよく理解できた。

 そのうえで、またまた内閣支持率が回復したとの報道を耳にし、目にする昨今だが、これはどのように理解すればいいのだろうか? 
 戦争をはじめた責任、負けた責任、原発事故の責任、いずれも指導者が武士なら割腹して国民に詫びる場面ではないか? 
 今時は、武士は選挙で当選しないのか、それとも真の武士は選挙には出ないのか? 政治指導者の中に、武士の姿が見えなくなって久しい。

 

 

 

 

 


by sasakitosio | 2017-09-17 06:42 | 東京新聞を読んで | Trackback