政府の詐術<政府は「運用上必要なものを除く」という条件を付けていた!?「運用上必要なものを除く」という条件を普通の言葉で言い換えれば「どうぞ自由に飛んでください」ということだ???>
2017年 08月 12日
8月11日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「政府が沖縄県民の生命と安全を考えていないことがよくわかった。
米軍普天間飛行場所属の垂直離陸輸送機MV22オスプレイが25日、豪州で墜落し、乗員3人が死亡。
二日後、沖縄でオスプレイが飛行を再開した。
<当初は、米軍が日本政府の飛行自粛要請を無視し、飛行機を強行したとみられていた。だがそうではなかった。政府は「運用上必要なものを除く」との条件を付けていたのである。
これでは、飛行再開を米側に促したも同然だ>(9日「琉球新報」社説)。」と教えてくれる。
続けて筆者は、「軍用機を遊びで飛ばすことはない。運用に必要だからオスプレイは飛んでいるのだ。「運用上必要なものを除く」という条件を普通の言葉に言い換えれば「どうぞ自由に飛んでください」ということだ。
前出の「琉球新報社説は、政府の姿勢を[気脈を通ずる日米両政府が「運用上の必要なものを除く」との条件を意図的につけた可能性がある。
「日米共犯」の飛行再開は看過できない。
強く抗議する。
オスプレイの飛行再開の口実を米側に与えていたことをただちに説明しなかった小野寺五典防衛相の姿勢は不誠実極まりない。
小野寺氏が国内での飛行自粛を米側に求めたのは、要請事態が目的だったと疑わざるを得ない>と厳しく指摘する。その通りだ。
政府は拙い詐術で沖縄人を騙そうとした。
このツケは高くつく。」と指摘して締めくくった。
読んで勉強になった。
「米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MVオスプレイが5日、豪州で墜落し、乗員3人が死亡。二日後、沖縄でオスプレイが飛行を再開した」とのこと、
「政府は「運用上必要なものを除く」との条件を付けてある(9日「琉球新報」」とのこと、
「オスプレイの飛行再開の口実を米側に与えていたことを直ちに説明しなかった小野寺防衛相の姿勢は不誠実極まりない」との指摘、
等々を知ることができた。
それにしても、オスプレイは落ちすぎる。その原因が沖縄県民を始め日本国民に全く説明されていない。機体設計・機体製造に欠陥があるのか、操縦者がへぼなのか、明らかにされないまま、そしてまた、飛行再開だ。
戦争でもないのに、オスプレイの墜落で命を落とす若者がつづく。失われた若者の命について、アメリカ政府は、アメリカ国民は、アメリカのマスメデイアは、どのように思っているのだろうか。
戦争は究極の罪悪で、兵器は究極の税金の無駄遣いで、戦争は究極の環境破壊で、兵器産業関係者以外には何の恩恵ももたらさない。
だから、戦争無き世界、戦争無き地球を一日も早く実現することが、為政者の究極の仕事であり、地球と人類を長持ちさせる究極の政策のような気がしてならない。