エロな県へようこそ!?<性的な連想を誘う宮城県の観光PR動画「涼・宮城の夏」が物議を醸している??青葉城は伊達正宗を、松島は松尾芭蕉を、瑞巌寺は雲居禅師を、想わせるいいところだったが!?>
2017年 07月 20日
7月19日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「性的な連想を誘う宮城県の観光PR動画「涼・宮城の夏」が物議をかもしている。
問題の動画にはタレントの檀密さんが登場し、意味深な台詞を連発するのだが、その前に「お密の使命は・・殿方に涼しいおもてなしをすること」というナレーションの時点でアウトだろう。」と切り出した。
続けて筆者は、「問題①はこのPR動画の「殿方」、もっといえばこの手の表現に反応するエロオヤジだけをターゲットにしていること。若い人や女性は来なくていいってことよね。
問題②は女性を性的なサービスをする係りとみなしていること。しかもお密は「伊達藩家臣の末裔」という設定で、女の家臣の仕事は殿の接待だといわんばかり。
問題③として、「殿方」はみなエロが好きと想定している点で男性差別でもある。」と指摘した。
最後に、「この種の表現が問題になるたびに思うのは「誰も止めるやつはいなかったのか」だ。
完成するまでには誰かが企画し、台本を書き、大勢の人が関与しているわけでしょ。
その過程で疑問を呈するひとはいなかったのか。 いても黙殺されたか。
村井嘉浩知事は「リスクは承知の上」と炎上を煽るような発言をしたが、宮城県では知事に誰も逆らえない?
同じキャンペーンのポスターは◎なのに不見識な動画班と知事のせいでイメージダウン。県民にも失礼な話だと思いますけどね。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「性的な連想を誘う宮城県の観光PR動画「涼・宮城の夏」が物議を醸している」とのこと、
「問題①はこのPR動画が「殿方」、もっといえばこの手の表現に反応するエロオヤジだけをターゲットにしていること」との指摘、
「問題②は女性を性的なサービス係りとみなしていること」との指摘、
「問題③として、「殿方」はみなエロが好きと想定している点で男性差別的でもある」との指摘、等々を知ることができた。
女性の視点からの指摘に、なるほどそういう見方もあったか、と感心した。
青葉城と松島へは子どもが小さい頃、自分が若い頃、車で行った。瑞巌寺は震災の後、大川小学校はじめ被災地を業界の研修旅行で巡った。
それぞれ感動的ないい旅だった。