民進党は何処へ行くのか<民進党は政治の不正と腐敗を徹底的にたたく姿勢を示し、他の野党と協力を!政党交付金の貯金と連合の支持組織の上に安住???>
2017年 07月 10日
7月9日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「東京都議会選挙で自民党が大敗したことで、安倍一強の政治状況にも変化が起ころうとしている。
公明党の山口代表も言うように、安倍ペースの憲法改正論議が一旦停止することを願いたい。
おごり高ぶった安倍自民党に都民が厳しい批判を加えたことは、民主主義の健全な作動である。
しかし、次にいかにして政治を刷新するかについて展望は見えていない。
野党第一党の民進党のていたらくのゆえである。」と切り出した。
続けて筆者は、「自民党政治に疑問を持つ人々の票は圧倒的に都民ファーストに、一部は共産党に流れた。
民進党は自民党と並ぶ敗者である。なぜ自民批判の受け皿になれなかったのか、厳しく反省することが不可欠なのだが、同党の幹部の能天気さにあきれるばかりである。
さらに、国会対策委員長は閉会中審査について、安倍首相抜きの審査を受け入れた。
落ち目の自民党に助け舟を出すようなものである。」と指摘した。
最後に筆者は、「いつも民進党に同じような説教をして、芸がないと情けなく思うが、ともかく民進党は政治の不正と腐敗と徹底的に戦う姿勢を示し、他の野党と協力しなければならない。
そして、原発を始めとして、安倍政権とは異なる政策の柱を立てなければならない、
政党交付金の貯金と連合という支持組織に上に安住していては、野党第一党の座さえ危うくなるに違いない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「おごり高ぶった安倍自民党に都民が厳しい批判を加えたことは、民主主義の健全な作動である」との指摘、
「しかし、次にいかにして政治を刷新するかについて展望は見えていない。」との指摘、
「民進党は自民党と並ぶ敗者である。なぜ自民批判の受け皿になれなかったのか」との指摘、
「民進党は政治の不正と腐敗と徹底的に戦う姿勢を示し、他の野党と協力しなければならない」との指摘、等々は理解し納得できた。
特に筆者の「次にいかにして政治を刷新するかについて展望が見えてこない」との指摘はその通りだと思った。
そして、どの政党も時代の変わり目という「壁」を前にして、岩盤に穴をあけ「未知の世界」を見る決断がつかず勇気も湧かない状況なのではないか?
核爆弾の誕生と情報技術の発達で、戦争や革命による「既存社会の破壊」とその後の復興ができなくなった「現代」で、平和で自由で公平・平等で豊かな人類社会をつくる「処方箋」を「何時・誰」がかいてくれるのか?
待ち遠しい限りだ!!