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by sasakitosio

自民大敗の底流 「一人政党」の空洞化あらわ<都議会自民党という悪役を退治するエンターテインメントになってしまった側面も、「小池劇場」の勝利です!!確かに!?>

7月6日付朝日新聞朝刊15面に「オピニオン&フォーラム 耕論」というページがある。

 ページには二人の東大教授が登場する。

 今日は、政治学者・宇野重規さんの発言に学ぶことにした。

 まず宇野重規さんは「大きく潮目が変わった選挙と言えるでしょう。「安倍一強」と言っても自民党への支持がスカスカで、決して堅固ではなかったということがあらわになりました。

 これまでの選挙では、民進党などがだらしなくて他に選択肢がないと考えていた有権者も、共謀罪をめぐる強引な議事運営、森友、加計学園の疑惑、若手議員たちのスキャンダルで潜在的な不満に火をつけられ、自民党におきゅうをすえることができる「受け皿」が出現したこともあって、一気にそれを吹き出させました 。民意を示す選挙の重要な役割を果たすという点で大きな意味がありました。

 とはいえ、新たな権力をつくるという選挙のもう一つの役割に関しては課題も残ります。

 東京は浮動票が多く、有権者が行政に依存する度合いも低い。

 しかも、都知事選や都議選は外交や安全保障とは直接結びちかいない地方選挙です。

 どうしても「面白ければ良い」という感覚が前に出る傾向もあります。

 今回も都政について真剣に議論された結果というよりは、都議会自民党という悪役を退治するエンターテインメントになっってしまった側面もありました。

 「小池劇場」勝利です。」と指摘した。

 続けて宇野重規さんは、「注目すべきなのは、党首が非常に強く、候補者は誰でもよいといった「一人政党」の問題です。

 安倍晋三首相と小池百合子知事が衆議院議員に初当選した1993年の総選挙では、細川護煕さんが日本新党のブームを起こします。

 その後も、郵政解散の小泉純一郎首相、橋下徹さんの大阪維新の会、今回と続いてきました。

 これだけ次から次へと一人政党が生まれ、旋風を起こす国は日本だけでしょう。

 米国で、いくらトランプ大統領がかき回しても、二大政党は残っています。

 仏総選挙では「共和国前進」などのマクロン大統領の陣営が躍進しましたが、中道政党の結集という側面があり、一人政党とは言えません。

 政党は民意を吸い上げて政策体系、パッケージをまとめ上げる機能と、時間をかけて訓練と選別を重ね、国政を担いうる経験と人格を備えた人材を育てる機能を持っています。

 一人政党は、そうした機能を放棄し、瞬間風速だけを重視します。

 そうなると、風を受けたカリスマやスターの交代劇だけが政治になってしまいます。

 小池知事が「国民ファーストの会」のような政党をつくれば、国政選挙でも議席を獲得できるかというと、それほど簡単ではないでしょう。

しかし、一人政党が今後も出てくる可能性があります。

 ちょうど冷戦が終わり、日本における政党対立の構造が揺らぎ、イデオロギーや社会の枠組みが流動化していた時に小選挙区制度を導入したことも、政党の空洞化、流動化招いた一因でしょう。

 政党の立て直しが求めらています。

 しかし、歴史的な大敗を期した自民党も、なにから手をつけるべきなのかが分からないようです。

 自己改革よりは「いい風が吹くときに選挙を」ということなんでしょう。

 民進党も離党者が相次ぎ、壊滅的な結果だったにもかかわらず、解党的出直しに取り組もうとしているようには見えません。

 このままでは、小池知事がたとえ国政に進出しなくても、新たな一人政党を台頭させてしまう土壌が温存されるでしょう。」と指摘した。

 最後に宇野重規さんは、「この20年を超える日本の政治改革は、あまりに政党に期待し、依存しすぎたかもしれません。逆に理想から遠ざかるばかりです。

 政党は人類が時間をかけて築いてきた大切な仕組みですが、市民が直接政策を提案するなど選挙以外の民主主義の回路を充実させていくことにも注力すべきでしょう。

 地方を歩くと、市町村レベルには、自らの責任で地域の課題を解決しようとする多くの人々に出会います。

 政党をしっかり立て直すという課題と民主主義の多様化を、両にらみではかっていくしかありません。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「注目すべきなのは、党首が非常に強く、候補者は誰でもよいといった「一人政党」の問題です」との指摘、

 「1993年の総選挙では、細川護煕さんが日本新党のブームを起こします。その後も、郵政解散の小泉純一郎首相、橋下徹さんの維新の会今回と続きました。これだけ次から次へと一人政党が生まれ、旋風を起こす国は日本だけでしょう」との指摘、

 「政党は、民意をくみ上げて政策体系、パッケージをまとめ上げる機能と、時間をかけて訓練と選別を重ね、国政を担いうる経験と人格を備えた人材を育てる機能を持っています。」との指摘、

 「一人政党は、そうした機能を放棄し、瞬間風速だけを重視します。そうなると、風を受けたカリスマやスターの交代劇だけが政治になってしまいます」との指摘、

 「このままでは、小池知事がたとえ国政に進出しなくても、あらたな一人政党を台頭させてしまう土壌が温存されるでしょう」との指摘、等々の指摘は、これからの政治を考える上で、大いに刺激的だった。

 筆者は「政党は人類が時間をかけて築いてきた大切な仕組みですが、市民が直接政策を提案するなど選挙以外の民主主義の回路を充実させていくことにも注力すべきでしょう」と提案している。

 そして、情報技術の発達を利用して、間接民主制の良いところは残しながら、直接民主制の具体的システムを「筆者を含む有識者」の皆さんに、ぜひ構築してほしい、と思った。

 

 

 


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by sasakitosio | 2017-07-09 11:23 | 朝日新聞を読んで | Trackback