幻の一票 < 看護師は、病気や障害のある人を支援する。この立場を利用しての選挙応援はご法度!!?多くの看護師がこの感覚を持っている!!すばらしい!!>
2017年 07月 04日
7月3日付東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。 筆者は、看護師・宮古あずさ氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「東京都議会選挙が終わった。
私が暮らす武蔵野市は自民党、民進党、都民ファースト公認の三候補が三つ巴で争う激戦区の一人区だった。
私は民進党公認の女性候補を熱烈応援。
私が訪問看護で回るエリアは、武蔵野市も含む。
接戦が伝えられ、応援に熱が入るほどに訪問中、自制が必要な場面もあった。」と切り出した。
続けて筆者は、「ある日の訪問中に、応援している候補者の街宣車が近くに来た。
利用者さんも興味を示し、私は「あの人いい人ですよ」と推したい衝動に駆られた。
相手はとても素直な人。
いうことを聞いてくれそうと思うほどに、ブレーキがかかった。
別の利用者さんは、最近幻聴が強く、「当日投票に行く自信がない」と話す。
教えてくれた投票所は私と同じ。
ああこのまま期日投票所に連れて行ってしまいたい。そう思いつつも、「投票に行けますように」と励ますだけにとどめた。
看護師は、病気や障害がある人を支援する。
この立場を利用しての選挙応援はご法度。
多くの看護師がこの感覚を持っていると思う。
一方で、いとも簡単にこれを乗り越える人もいる。」と指摘した。
最後に筆者は、「彼らは、投票所への送迎など、当たり前。狙った票は逃さない。
そこにあるのは善行だという確信。
私には絶対できない芸当である。
とはいえ、あそこまでできたら、何票とれた?ぼやきたい気持ちもなくわない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「看護師は病気や障害がある人を支援する。この立場を利用しての選挙応援はご法度。多くの看護師がこの感覚を持っていると思う」とのこと、
「一方で、いとも簡単にこれを乗り越える人もいる。」とのこと、
「彼らは、投票所への送迎など、当たり前。狙った票は逃がさない。そこにあるのは善行だという確信。」とのこと、等々を知ることができた。
「私には絶対できない」との筆者の対処の仕方を支持する。そして、この記事は、投票による民主主義の根幹にかかわる問題を提起している、と思った。
判断能力や行動能力が低下した「個人」の投票行動の援助はどのようにすべきか、という問題だ!?