ロシアゲート 大統領が説明する番だ <捜査におびえ、しきりに圧力をかける大統領!コミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言からは、トランプ氏のそんな姿が浮かび上がった!!??>
2017年 06月 18日
6月13日付東京新聞社説に、アメリカの「ロシアンゲート」のことが載った。
今日はこの社説に学ぶことにした。
まず社説は、「捜査に怯え、しきりに圧力をかける米大統領。コミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言からは、トランプ氏のそんなすがたが浮かび上がった。今度はトランプ氏が国民に説明する必要がある。
公聴会では、トランプ氏がロシアンゲート疑惑をめぐり司法妨害をしたかしたかどうかがっ焦点となり、トランプ、コミー両氏の二人きりの会談に質問が集中した。
証言によると、更迭されたフリン前大統領補佐官の操作について「この件は放っておいてほしい」とトランプ氏が求めた。
コミー氏はこれを捜査打ち切りの指示と受け止め「非常に懸念した」と語った。
コミー氏は自分が解任されたのは「捜査の方向性を変える試みだった」と主張し、コミー氏の職務上の問題だと説明してきた大統領サイドに反論した。
捜査打ち切りの指示やコミー氏の解任は、疑惑封じが狙いだとみられてもおかしくない。
トランプ氏自身が捜査対象になっていないと公表するようコミー氏に要求したともいう。
その意図を勘ぐりたくもなる。
司法の独立を尊重しない不見識ぶりも浮き彫りになった。
トランプ氏はコミー氏の長官職を続けたいかと尋ね、自分への忠誠を執拗に迫ったという。
もちろんコミー氏の一方的な説明だが、嘘をつけば偽証罪に問われるだけだけに、その証言は重い。」と指摘した
さらに社説は、「一方、トランプ氏は捜査打ち切りを指示したことはないと全面否定した。
議会証言に応じる用意があることも表明した。
公の場で一切を明らかにする責任がある。
トランプ氏は会談の録音の存在をほのめかしたこともある。そうならば内容を公表すべきである。
司法妨害は大統領弾劾・罷免に道を開く。捜査当局や議会は全容解明に力を尽くしてほしい。
米当局はロシアのサイバー攻撃による大統領選介入があったと断定した。
民主制度の根幹を揺るがす脅威である。
しかも、ロシアとトランプ陣営が結託していたのではないかという疑惑が事実ならば、トランプ政権は正当性を失うばかりか、米国の安全保障も深刻な事態に陥る。」と指摘した。
最後に社説は、「トランプ氏は職務に支障を来しているので、ロシアゲートの「雲」を取り払ってほしいとコミー氏に求めたという。
実際、このままでな腰を据えた政権運営は望むべくもない。この点からもトランプ氏は真相解明に全面協力すべきだ。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「証言によると、更迭されたフリン前大統領補佐官の操作について「この件は放っておいてほしい」とトランプ氏が求めた」とのこと、
「コミー氏は自分が解任されたのは「捜査の方向性を変える試みだった」と主張し、コミー氏の職務上の問題だと説明してきた大統領サイドに反論した」とのこと、
「トランプ氏はコミー氏に長官職を続けたいかと尋ね、自分への忠誠を執拗に迫った」とのこと、
「一方トランプ氏は捜査打ち切りを指示したことはないと全面否定した」とのこと、
「トランプ氏は職務に支障を来しているので、ロシアゲートの「雲」を取り払ってほしいとコミー氏に求めた」とのこと、等々を知ることができた。
たしかに「捜査打ち切りの指示やコミー氏の解任は、疑惑封じが狙いだとみられても起こしくはない」との社説の指摘は、納得した。
また、「米当局はロシアのサイバー攻撃による大統領選介入があったと断定した」のであるから、「ロシアとトランプ陣営が結託していたのではないかとの疑惑」は、トランプ氏としては「政権の正統性」の観点から、払拭しておかなければならないはずだ。この続報を注視したい。