憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「踏みとどまり」の実験 < 批判や不満を受け止めても、新たな展望も未来への希望もなく、新興政党は伸び悩み!!現状維持への「踏みとどまり」?ヨーロッパの話ですが!>

6月11日付東京新聞朝刊5面社説横に、「時代を読む」という欄がある。

 筆者は、東大教授・宇野重規氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「2016年、欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票と、トランプ氏が勝利した米大統領選は、世界に大きな衝撃を与えた。

 17年もまた選挙の年である。

 ここまでオランダの総選挙やフランスの大統領選、韓国の大統領選、そして8日の英国総選挙が行われた。

 さらにフランス国民議会選挙が続く。今後はドイツの連邦議会選挙も控えている。欧州を中心に、昨年の大変動をどう受け止めるかが問われている年だ。」と切り出した。

 続けて筆者は、「英国総選挙は、事前にはメイ首相率いる保守党の圧勝が予測されていたが、結果は過半数を取れなかった。労働党がコービン党首の下、息を吹き返した。ブレグジットの行方は予測しがたい。

 興味深いのは、保守党と労働党という英国の二大政党がなんとか持ちこたえているように見えることだ。

 ここ数年、英国独立党やスコットランド民族党の台頭もあり、二大政党の時代は終わりを迎えたと論じる向きもあった。

 にもかかわらず英国の国運を決める決定的な時期に、二大政党の求心力が増していることは重要である。

 これに対し、フランス国民議会選挙では、大統領選に勝利したマクロン氏の新党が優勢な情勢である。既成政党を離脱し「右でも左でもない」とあえて標榜するマクロン大統領であるが、意外なことに多くの新人を擁立した彼の政党「共和国前進」が支持を集めている。

 逆に、前大統領・オランド氏の与党だった社会党は厳しい状況に追い込まれている。

 一見すると、既成政党が復活しつつある英国と、新党が躍進するフランスは対極のように見える。

 しかしながら、フランスの場合、ルペン氏を擁する極右の国民戦線の躍進がある以上、マクロン新党の優勢は、これに対する中道勢力の復調ともいえる。

 実際、新党には2大政党である社会党や共和党からの参加者も多く、ある意味で、これまでの左右分極化に歯止めをかけたと評価できる。 

 ドイツでも、メルケル首相の与党キリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)が社会民主党(SPD)と競い合う二大政党中心の選挙戦となっている。

 反移民を訴える「ドイツのための選択肢」(AID)は伸び悩み、極右が政権を奪取するという予測は今のところすくない。」と教えてくれる。

 さらに筆者は、「このことの背景にはやはり、トランプ米大統領の出現があるだろう。EUを巡る混乱と移民問題は、欧州各国に巨大な不満を生み出している。

 にもかかわらず、トランプ大統領への懸念は、欧州各国に「踏みとどまらないといけない」という覚悟をもたらしているのではないか。

 内政上の不満を対外的危機感が押さえ込んでいる状況と言える。

 現代世界において、各国のナショナリズムを抑止得する理念や仕組みは、弱体化するばかりである。

 とはいえ、「――ファースト」に見られる自国中心主義が横行するばかりでは、世界は不安定化を免れない。なんとか国際的な協調の枠組みを維持しつつ、各国で持続可能な民主主義のモデルを模索するしかあるまい。

 その意味で、17年の一連の選挙は、欧州の「踏みとどまり」の実験にほかならない。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「さて、日本はどうか。論争の中身を見ると、いささか水準の低さにむなしさを感じる。

 世界の曲がり角で、日本はあいかわらず内向きの夢を見続けるのだろうか。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「興味深いのは、保守党と労働党という英国の2大政党がなんとか持ちこたえているようにみえることだ。」とのこと、

 「フランスの国民議会選挙では、大統領選に勝利したマクロン氏の新党が優勢な情勢である」とのこと、

 「ドイツでは、メルケル首相の与党キリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)が社会民主党(SPD)と競い合う二大政党中心の選挙戦となっている」とのこと、

 「-ファースト」に見られる自国中心主義が横行するばかりでは、世界は不安定化を逃れない。なんとか国際的な協調の枠組みを維持しつつ、各国で持続可能な民主主義モデルを模索するしかあるまい。」との指摘、

 等々を知ることができた。

 筆者は、「さて日本はどうか。論争の中身を見ると、いささか水準の低さに空しさを感じる」とのことである。現実はその通りであるが、「持続可能な民主主義モデル」を不戦の憲法を持つ日本国の有識者のだれかが、世界に向けて発信してほしい、と思っている。

 

 


[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/24426852
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2017-06-12 06:10 | 東京新聞を読んで | Trackback