AI人材 どう育てるか 産官学に課題 < これから数十年、有能で健康な高齢者が社会に増え続ける!若者が少なくなるなら、元気で有能なリタイア組を再教育し、AI社会の担い手に育てられないか!>
2017年 06月 04日
5月30日付朝日新聞朝刊7面に、「波聞風問」という欄がある。筆者は、編集委員・多賀谷克彦氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「先日、小学生を対象にしたプログラミングの教室に伺った。
大阪・千里の駅前ビルの一室で、子ども10人がパソコンと向き合う。レゴの教材を使って、疑似紙幣を読み取り、チャージするICカードシステムをつくっていた。
パソコンの画面上で、さまざまな機能を持つブロックをつなぎ合わせ、プログラムを組み立てる。模型が実際に動いたときは満面の笑みだった。
教室のコーチ役で人工知能(AI)を研究する大学院生は「楽しみながら論理的な思考が身に付きます」と言う。
この教室は阪神電鉄と読売テレビが昨年来、一挙に13校開設した。
生徒は1千人に上る。彼らの生き生きした様子を見て、20年後の活躍に期待したいとも思った。」と切り出した。
続けて筆者は、「ところが、今の企業社会では、この分野の人材が不足しているという。とりわけ話題のAI,いろんなものがインターネットにつながるIoTなど、最先端の技術者は1万5千人、3年後には5万人不足するという推計がある。
どうすればいいのか。
AIは自社ビジネスに関係あるのか。
社内に人材はいるのだろうか。
立ちすくむ経営者は少なくないと聞く。
例えば、AIを作る人材、米西海岸の大学でコンピューターサイエンスを学んだ新卒者は年収2千万という。
日本の年功型賃金にはなじまない報酬だ。
また、AIの研究者やデータサイエンティストと呼ばれる技術者は、20代、30代が多い。
彼らを採用しても、誰がマネジメントすればいいのだろう。
経営共創基盤取締役の塩野誠さんは指摘する。
AIの技術者を自ら採用するのか、別の分野の人材を育てるか、自社にノウハウがない場合、他社を買収するのか、委託するのか、提携するのか。
「どれも日本企業が苦手なところ。日本企業には、AIは技術課題だけではなく、経営課題でもある」と言う。」と教えてくれる。
さらに筆者は、「トヨタは自動運転を念頭に、米国にAI研究の新会社を設立した。10億ドルを投じるという。みんなが同じようにできるわけでもない。でも、何もしないのは不安だ。
空調大手のダイキン工業の十河政則社長は「来春の採用からAI、IoTを担う人材として100人の別枠を設けて育てる」と言う。米国に人材育成に備える情報拠点を設ける準備も進めている。
企業規模を問わずに使えるAIの汎用プラットフォームと作ろうという企業もある。
京大、阪大の研究性らが設立したエクサインテリジェンス取締役の粟生万琴さんは「大学の最先端技術と企業ニーズをつなげたい」という。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「プログラムを学ぶ小学生らに、どんな環境を残せば残せばいいのか。
企業は専門知識を評価する報酬制度を用意できるだろうか。
大学は世界に通用する研究態勢を整えられだろうか。
文部科学省は社会の変化を見通した人材育成のビジョンを作れるだろうか。
AIから課題が見えてくる」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「この教室は阪神電鉄と読売テレビが昨年来、一挙に13校を開設した。生徒は1千人に上る。」とのこと、
「今の企業社会では、この分野の人材が不足しているという。とりわけ話題のAI,色んなものがインターネットにつながるIoTなど、最先端の技術者は1万5千人、3年後には5万人不足するとういう推計がある」とのこと、
「AIをつくる人材、米西海岸の大学でコンピューターサイエンスを学んだ新卒者は年収2千万という」とのこと、
「AIの研究者やデータサイエンティストと呼ばれる技術者は、20代、30代が多い。」とのこと、
「トヨタは自動運転を念頭に、米国にAI研究の会社を設立した。10ドルを投じるという」とのこと、
「空調大手のダイキン工業の十河政則社長は「来春の採用からAi,IoTを担う人材として100人を別枠を設け、育てる」と言う」とのこと、
「企業規模を問わずに使えるAIの汎用プラットホームをつくろうという企業もある」とのこと、等々を初めて知ることができた。
また筆者は、AIからの見えてくる課題を挙げた。
①プログラミングを学ぶ小学生に、どんな環境を残せばいいのか。
②企業は専門知識を評価する報酬制度を用意できるだろうか。
③大学は世界に通用する研究体制を整えられるだろうか。
④文部科学省は社会の変化を見通した人材育成のビジョンを作れるだろうか。
この課題の中に、平和が続き、医学知識の普及などで健康寿命が大幅に伸びた今日、定年後の高齢者の再教育・再活用も、入れてほしいと思った。有能で健康な高齢者に、夢と希望を与えて、日本社会を活性化しよう!