憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「戦争論」が問いかけるもの< 国民の敵意と軍人の自由感、政府にとっては政治を実現するための道具という要素が絡み合って戦争は実行されていく=「戦争論」クラウゼビッツ >

5月28日付東京新聞5面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、哲学者・内田節氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「戦争論という言葉からもっともよく連想される書物は、200年近く前に、ドイツ(プロイセン)の将校だったクラウゼビッツによって書かれた、「戦争論」だろう。

 それはこんな本であった。

 戦争は暴力によって実行される。

 しかも暴力はお互いの暴力の拡大を生み、こうして戦火が拡大していく。

 とともに、戦争は政治の手段であることも理解しておかなければならない。

 対外的な政治の手段であるばかりでなく、国内をまとめる国内的な政治の手段としても機能する。

 また戦争が勃発する過程では3つの要素がからみ合っている。

 国民のなかに相手に対する敵意や憎悪が広がっていること、

 軍人にとっては戦争が不確実性を伴っているがゆえに、自由な作戦と言ったある種の自由感がること、

 そして政府にとっては政治を実現するための道具という要素が絡み合って、戦争は実行に移されていく。

 クラウゼビッツは戦争が起こるメカニズムを正確に捉え、ゆえに彼の「戦争論」は今日も読み継がれている。」と教えてくれる。

 続けて筆者は、「現在の私たちは、戦争が起こる危険性を、直視せざるを得ない状況の中で暮らしている。

 北朝鮮は、戦時体制を維持することによって政治を行ってきた国だ。

 戦時下であるという危機を煽ることによって、対外的にも、国内的にも政治を遂行してきた。

 さらに中国やロシアも、そのような北朝鮮があることを道具として使いながら対外的な政治をおこなってきたのである。

 米国もまたまた戦後の歴史の中で、戦争という手段を政治の道具にしつづけた国である。

 戦争を通して国際的な地位を維持しようとしたばかりでなく、政府の支持率を高める手段としてもそれは使われてきた。

 戦争の危機を直視するとは、こういう世界構造の中で私たちは暮らしているということを、理解することでもある。」と教えてくれる。

 さらに筆者は、「だがそれは、このような構造のなかに、日本も加わっていくということではないだろう。

 戦後の日本が理念として掲げたものは、政治の手段として戦争を使わないということだった。

 その理念を反映したのが、憲法9条である。

 とともに、戦争無き世界を作るためには、特定の個人や人々に対する敵意や憎悪も捨てなければならない。

 クラウゼビッツが述べたように、敵意や憎悪も戦争を勃発させる要素の一つである。

 だから、たとえどんなに遠回りに見えても、相手を理解し交流することを美徳とする理念を育もうとしたはずだ。

 今の私たちは、凄惨な朝鮮戦争とその過程での北朝鮮軍、韓国軍による虐殺の歴史をどれだけ知っているのであろうか。

 もちろん私も北朝鮮を擁護する気はないのだが、歴史の無理解が広がり、不安が憎悪に向かえば、私たちは現在の国際政治の世界に巻き込まれるだけである。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「今日の状況下では、私たち自身が試されているのかもしれない。

 政治の手段として戦争という道具を用いないという理念、敵対、憎悪ではなく理解と交流によって未来を開いていこうという思想。

 そういうものを持ち続けるためには、私たちはどんな知恵を働かせていけばよいのか。

 それを訴え続ける勇気が、いま必要とされている。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「200年前に、ドイツの(プロイセン)の将校だったクラウゼビッツによって書かれた「戦争論」という本がある」こと、

 「戦争は暴力によって実行される。しかも暴力はお互いの暴力に拡大を生み、こうして戦火は拡大していく」とのこと、

 「国民の敵意と、軍人の自由感、政府にとっては政治を実現するための道具という要素が絡み合って、戦争は実行されていく」とのこと、

 「北朝鮮は、戦時体制を維持することによって政治をおこなってきた国だ」との指摘、

 「中国やロシアも、そのような北朝鮮があることを道具として使いながら対外的な政治をおこなってきた」との指摘、

「 米国もまた戦後の歴史の中で、戦争という手段を政治の道具にし続けた国である。」との指摘、

 「戦争の危機を直視するとは、こうした世界構造の中で私たちは暮らしているということを、理解するということでもある」との指摘、

「戦後の日本は理念として掲げたものは、政治の手段として戦争を使わないということだった。その理想を反映したのが、憲法9条である」との指摘、

等々はよく理解できたし、大いに勉強になった。

 筆者指摘の「政治の手段として戦争という道具を用いないという理念、敵対、憎悪ではなく理解と交流によって未来を拓こうという思想」こそが、個人としても国家としても人類としても地球としても、豊かで長持ちする道だと確信した。知恵を磨き、勇気を養いたい。 

 

 


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by sasakitosio | 2017-05-30 07:04 | 東京新聞を読んで | Trackback