憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

日本の平和主義 「改憲ありき」が透ける<2013年1月首相は「96条改正」を言い、次に首相は「緊急事態条項」の追加を言い、この5月に首相は「9条3項で自衛隊明記」をいう???>

5月17日付東京新聞社説に、「日本の平和主義 「改憲ありき」が透ける 」との見出しで、憲法改正のことが載った。

今日はこの社説を学習することにした。

 まず社説は、「戦争放棄と戦力不保持を定めた憲法9条改正は、自民党結党以来の「悲願」である。

 しかし、安倍晋三首相の9条改正論は、内容にかかわらず、憲法の改正自体を目的とする姿勢が透けて見える。」と切り出した。

 続けて社説は、「まずは、自民党の政権復帰直後のことを振り返りたい。

 安倍首相は2013年1月、本紙のインタビューに「憲法改正は衆参両院ともに3分の2の賛成があった初めて発議できる。

 極めて高いハードルだ。現実的なアプローチとして、私は96条の改正条項を改正したい」と答えている。

 憲法改正がしやすいよう、発議の要件を「2分の1」以上に緩和した上で、具体的な改正に取り組む段階論である。しかし、「姑息な手段」などと猛反発に遭い、首相もその後、言及しなくなった。

 首相が次に持ち出したのは、大地震など自然災害や武力攻撃を受け場合に政治空白を避けるために「緊急事態条項」追加だ。

 衆参両院の憲法調査会では、その是非についても各党が見解を表明したり、参考人から意見を聞くなど、議論を続けている。

 しかし、自民党の改憲草案が緊急事態の際、内閣が法律と同じ効力の政令を制定できることや、一時的に私権制限を認める内容を盛り込んでいることもあり、議論が前進していないのが現状だ。

 そこで首相が5月に持ち出したのが9条1.2項を残しつつ、3項を設けて自衛隊の存在を明記する新たな改憲論である。

 国防軍の創設を盛り込んだ党の改憲論よりも穏健に見えるが歴代内閣は自衛隊を合憲と位置づけ、国民の多くも自衛隊の存在を認めている。わざわざ憲法に書き込む必然性は乏しい。」と指摘した。

 最後の筆者は、「一連の経緯を振り返ると、首相の改憲論からは、改正を必要とする切迫性が感じられない。

 あるのは、首相在任中に憲法改正を成し遂げたいという(改憲ありき)の姿勢だ。

 東京五輪の20年を改正憲法施行の年と期限を区切ったのも、自らの在任期間を念頭に置いたものだろう。

 そもそも憲法の改正は、多くの国民から求める声がわきあがったときに初めて実現すべきものだ。

 憲法に縛られる立場にある行政府の長が、この部分を変えてほしいと指定するのは、立憲主義はもちろん、憲法擁護義務に反し、幅広い合意を目指す憲法審査会の努力も踏みにじるものである。

 党総裁との使い分けも、正当な主張とはおよそ言えない。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「一連の経緯を振り返ると、首相の改憲論からは、改正を必要とする切迫性が感じられない。」との指摘、

 「あるのは、首相在任中に憲法改正を成し遂げたいという(改憲ありき)の姿勢だ」と指摘、

 「そもそも憲法の改正は、多くの国民から求める声が湧き上がったときに初めて実現すべきものだ」との指摘、等々の指摘はよく理解できた。

 何かをしたいので、既存の憲法の規定が障害だからとか、新しい憲法の条項が必要だとか、そういう具体的な政策目標が明らかにされないままの憲法改正って、国民エネルギーの究極の無駄使いではでないか。

 「戦争のない平和な世界」の実現とそこでの「日本国家・国民」の貢献に、ベーシックインカムを実現に、医療・介護・教育・労働の社会化を実現に、いま日本国憲法を変える必要はないような気がするが。

 


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by sasakitosio | 2017-05-28 09:24 | 東京新聞を読んで | Trackback