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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

原発なぜ止めない?<北ミサイルで地下鉄ストップしたけど・・想定外はもう通用しない!原発と東京をミサイルが襲ったら、右翼も左翼も大臣も天皇も一般人も、みんなみんなお釈迦だぜ!???>

5月3日付東京新聞朝刊22面に、「ニュースの追跡」という欄がある。筆者は、沢田千秋氏だ。

 今日はこの記事に学ぶことにした。

 まず記事は、「北朝鮮の弾道ミサイル発射で東京の地下鉄などが止まった。

 一方で国内の原発は運転を継続する。

 危険の想定はどちらもあり得るはずだが、安倍政権は原発攻撃の脅威には見て見ぬふりを貫く。

 4月29日早朝、北朝鮮のミサイル発射を受けて、東京メトロ全線や北陸新幹線が約10分間、運転を見合わせた。

 結局、ミサイル発射は失敗し、全国瞬時警報システム(Jアラート)も作動しなかったが、報道機関の速報を基に判断した。

 政府の「弾道ミサイル落下時の行動」と題するマニュアルでは、Jアラーとでミサイル落下の恐れが緊急発信された場合、頑丈な建物への避難などを呼びかけている。

 ちなみに2016年2月、北朝鮮西海岸から発射された弾道ミサイルは、約10分後1600キロ離れた沖縄県先島諸島上空を通過、つまり発射後身を守るための行動は限られる。

 しかし、ひとたび原発に着弾すれば、日本列島の大半が壊滅的な打撃を受けかねず、小手先のマニュアルでは通用しない。

 現在国内で稼働するのは、鹿児島県の九州電力川内原発1.2号機と愛媛県の四国電力の伊方原発3号機だ。」と教えてくれる。

 続けて記事は、「国会でも過去、原発へのミサイル攻撃の可能性は取り上げられている。山本太郎参院議員(自由)は15年7月の安保法制特別委で、川内原発の原子炉がミサイル直撃を受けた場合の放射性物質の放出量を尋ねた。

 原子力規制委員長は「弾道ミサイルが直撃するような事態は、そもそも原子力施設の設置者に対する規制により対処すべき性質のものではない」と前置きしたうえで、厳しい事故を想定した場合、1.2号機の放射性セシウム137は「約5.6テラベクレル「福島第一原発事故で放出された量の約1000分の1以下」と答弁した。

 同年9月、原口一博衆院議員(民進)も、稼働中の川内原発の原子炉が弾道ミサイル攻撃を受けた場合の放射性物質の放出量と避難計画の必要性が及ぶ範囲などを問う質問主意書を提出した。

 政府の答弁書は「仮定の質問であり、お答えすることは差し控えたい」のひと言だった。

 安保関連法も北朝鮮の弾道ミサイル発射も、仮定や想定の下で議論がされてきたが、政府は原発への攻撃について仮定や想定をさけている。」と指摘した。

 最後に記事は、「北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長の馬英起氏は「北朝鮮のミサイルに日本の原発をピンポイントで狙える能力があるか否かは、米国、韓国の情報機関しか分からず、断言できない。だが、日本に潜伏する工作員が原発の場所や軍事基地をリサーチしているのは間違いない」と指摘する。

 地下鉄停止などの警戒ぶりには「北朝鮮は自分たちの領海と主張する日本海に発射実験をしているだけで、日本を狙っているとは限らない。今の北朝鮮への警戒は大げさ。

 政権の何らかの意図を感じる」と首をひねる。

 元原子炉プラント技術者の後藤政志氏は「もし本気で北朝鮮のミサイルの脅威に対処するなら、まず原発を止めるべきだ。

 稼働中の原発にミサイルが着弾すれば、福島事故以上の速さで、核反応の制御ができなくなり大爆発の危険がある」と断言した上で、政府の原発政策を批判する。

 「原発再稼働の是非について踏み込んだ議論をしてこなかったために、北朝鮮の脅威を前にしても、政府は批判を恐れ、原発に触れることができない。福島事故以降、「想定外」はもう通用しない。いたずらに身近な脅威を煽る前に、冷静に原発の危険性に言及すべきだ」」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「ひとたび原発に着弾すれば、日本列島の大半が壊滅的な打撃を受けかねず小手先のマニュアルでは通用しない」とのこと、

 「現在国内で稼働するのは、鹿児島県の9州電力川内原発1.2号機と愛媛県の四国電力伊方原発3号機だ」とのこと、

 「安保関連法も北朝鮮の弾道ミサイル発射も、仮定や想定の下で議論されてきたが、政府は原発への攻撃については仮定や想定を避けている」とのこと、

 「元原子炉プラント技術者の後藤政志氏は「もし本気で北朝鮮のミサイルの脅威に対処するなら、まず原発を止めるべきだ。・・・・・」、

「原発再稼働の是非について踏み込んだ議論をしてこなかったために、北朝鮮の脅威を前にしても、政府は批判を恐れ、原発に触れることができない。・・。」と発言」とのこと、

等々を知ることができた。

 政府が、原発への攻撃について仮定や想定を避けている。そのことは仮定や想定が、恐ろしくてできないのか、絶対に起こりえないと確信して出来ないのか。野党の今一歩のツッコミが見たい。

 

 


by sasakitosio | 2017-05-05 07:08 | 東京新聞を読んで | Trackback