究極の規制緩和 < トランプ政権はどこまで漂流するのか?公職の「学習効果」、学習したのは財界との癒着と支持基盤の白人労働者の切り捨てだ??>
2017年 04月 28日
4月27日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。 筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「トランプ米政権はどこまで漂流するのか。
試金石の医療保険制度改革見直しはとん挫し、
入国規制は司法のさし止めに遭い、
壁建設や大幅減税やインフラ整備といった看板政策も予算制約にぶつかる。
次々に前言を翻すのは同氏の無知・無節操や無理な選挙公約によるものだが、公職の「学習効果」もあるのか。」と切り出した。
続けて筆者は、「だが、学習したのは財界との癒着と支持基盤の白人勤労者の切り捨てだ。
事実、蔵相などの政権中枢にウオール街出身者や石油大手経営者を、下位の役職に金融や通信や製薬等の利害関係者を当てる一方、選挙を担った極右を遠ざける。
前代未聞の政財界の利益共同体だ。
一部には「トランプ氏は将来獄中で亡くなる」とのうわささえ飛び交う。
この政権には規制撤廃しか道はないが、環境保護局長官に公害企業の為に規制撤廃にまい進してきた人物を当てたことはブラック・ジョークだ。
食品医薬局や労働省の長にも同類がつくはずだ。早速、この人物は胎児や子供の脳に悪影響を与えるとして全面禁止の予定の有機リン系殺虫剤を、化学大手ダウ社のために農業に使用可能とした。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「日本も対岸の火事ではない。地球温暖化の決定的な時期に科学否定の政権が米国に生まれたことは取り返しがつかない。
日米貿易交渉でも恐るべき要求が待ち構えているはずだ。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「学習したのは財界との癒着と支持基盤の白人勤労者層の切り捨てだ」とのこと、
「一部には「トランプ氏は将来獄中で亡くなる」とのうわささえ飛び交う」とのこと、
「環境保護局長に公害企業のために既成撤廃にまい進して来た人物を充てたことはブラック・ジョークだ」とのこと、
「地球温暖化の決定的な時期に化学否定の政権が米国に生まれたことは取り合え氏がつかない」とのこと、等々を知ることができた。
「トランプ政権の医療保険制度改革見直しはとん挫し、入国規制は司法のさし止めに遭い、壁建設や大幅減税やインフラ整備といった看板政策も予算制約にぶつかる。」との筆者は教えてくれる。
結果はこれで良かった、と思う。
結果は、アメリカの民主主義が、アメリカ社会の知性が、普通であったことの証明だ、と思った。
ただトランプ氏に期待して投票した人たちの「気持ち」は、この結果で満足できるかどうかは、しばらく時間が必要かもしれないが。