がん治療革命に挑む日本人 < 開発から実用化まで「日米合弁」といえるこの先端医療で、多くのがん患者が救われる!!いいね!!!>
2017年 04月 23日
4月22日付朝日新聞朝刊15面に、「風」と言う欄がある。
筆者は、アメリカ総局長・山脇岳志氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「厳重なセキュリティーを通ると、れんが造りからモダンな建物までが並ぶ巨大な敷地が広がる。
ワシントン郊外のベセスダにある米国立保健研究所(NIH)の本部は、東京ドーム26個分の敷地に90近いビルが立ち、22000人が働く。
NIHが支援した研究で、約150人がノーベル賞を受賞している。この世界最大規模の先端医療研究の拠点で、大きな注目を集めている日本人がいる。」と切り出した。
続けて筆者は、「革命的ながん治療に挑んでいる主任研究員の小林久隆さん(55)である。
人体に無害な光(近赤外線)を当ててがん細胞を壊す新しい治療法を開発、患者で効き目を調べる臨床実験も始まっている。
光を受けると熱を出す特殊な化学物質をがん細胞の表面に結びつけることで、がんだけを狙い撃ちし、死滅させる。
抗がん剤などと違って、副作用がほとんどない。オバマ前大統領が、米議会での一般教書演説で取り上げたこともある。一部のがん治療では、あと2、3年で実用化される可能性がある。
研究室で近赤外線の治療器具を右手で握らせてもらうと、赤くみえる光が指の中を通り、自分の骨の影がぼやっと浮き出てみえた。
がん細胞だけを狙い撃ちにするというアイデアは、小林さんが京都大学医学部の学生だった30年以上前からあったという。
ただ、実現までこぎつけるには、放射線医学の臨床医師としての経験だけでなく、化学や物理学を融合させることが必要だった。
「NIHでは、研究の自由度が高いことが非常にプラスだった」と小林さんは話す。
一時は日本の大学に戻ることも考えたが、実用化までのスピードを上げることを考え、NIHに残った。
小林さんの研究開発には、米国のベンチャー企業が特許の権利を得て、楽天の三木谷浩史社長が資金を提供、新たな会社を日米で立ち上げた。小林さんはその企業のアドバイザーの立場だが、米国の国家公務員であるため無報酬だ。
小林さんの研究室には、オリンパスや浜松ホトニクスと共同開発した特殊な顕微鏡や内視鏡がある。
開発から実用化まで「日米合弁」と言えるこの先端医療で、多くのがん患者が救われるのなら、画期的なことだ。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「「NIHはシリコンバレーのようなところです」と小林さんは言う。
西海岸のシリコンバレーには世界中から人が集まり、競争し、刺激し合いながら、新しい技術やアイデアが生み出される。
NIHは、シリコンバレーと違って、起業で成功した人が大きな報酬を得るようにはなっていない。だが、世界中から研究者が集い、分野の異なる人が刺激し合い競い合う中で、大きな成果が生み出される構造が似ているという。
トランプ政権は、NIHの予算を2割近く削減することを提案している。予算を決めるのは議会であり、調整はこれからだ。世界中から俊英を集めるのが米国の強みである。
NIHの予算削減は米国にとって得策ではないかもしれない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「ワシントン郊外のベセスダにある米国立保健研究所(NIH)の本部は、東京ドーム26個分の敷地に90近いビルが立ち、22000人が働く」とのこと、
「NIHが支援した研究で、約150人がノーベル賞を受賞している」とのこと、
「この世界最大規模の先端医療研究の拠点で、大きな注目を集めている日本人がいる。
革命的ながん治療に挑んでいる主任研究員の小林久隆さん(55)である。
人体に無害な光(近赤外線)を当ててがん細胞を壊す新しい治療法を開発、患者で効き目を調べる臨床試験も始まっている」とのこと、
「小林さんの研究開発には、米国のベンチャー企業が特許の権利を得て、楽天の三木谷浩史社長が資金を提供、新たな会社を日米で立ち上げた」とのこと、等々を知ることができた。
これは、日本の愛国者にとって、なにより嬉しいニュースだ。
もう70まで生きたから、癌になったら、手術も抗がん剤も拒否して、がんと死ぬまで付き合うことに決めていた。が、がんをやっつけながら、長生きの道が開けたようだ。